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テーマ:ワイン大好き!(30343)
カテゴリ:建築・都市・建築家
2008年1月29日の日経新聞夕刊によれば、 政府は1月29日、 国会内で地域活性化統合本部(本部長・福田康夫首相) の会合を開き、環境や生活者の視点を重視した 都市づくりを目指す『都市と暮らしの発展プラン』 を了承したという。 地球温暖化対策の一環として先進的な取り組みをする 「環境モデル都市」を選ぶ構想が柱という。 地方自治体から公募し、環境問題が焦点となる 主要国首脳会議(洞爺湖サミット)前の 6月に10都市を選定するという。 首相は会合で「発展プランと地方再生戦略を 車の両輪として取り組んでいく」と強調したという。 環境モデル都市は、国内外で先進事例となるような 環境対策に取り組む自治体を財政支援等で後押しするという。 発展プランでは、地域の伝統ある歴史的景観や 文化財を生かした市街地整備、学校の耐震化や 交通事故対策などの「安全対策」も 政府一体で進める方針も打ち出したという。 政府が2007年11月にまとめた 「地方再生戦略」も拡充するという。 有識者からなる「地域活性化戦略チーム」を新設し、 民間からの意見を反映させるという。 全国8箇所に、「地方連絡室」を設け、 地域との連携も強化するという。 さて、この「環境モデル都市」が、 南仏の環境モデル都市ペルピニャンに負けないために 必要な要件はなんであろうか。それは、まず、 1)環境改善に対するパフォーマンスを測定し、 その成果に応じた報酬を与えるとともに、 データをとって、地球全体の環境改善の シミュレーションができるようにしなければならない。 そして、また、 2)人を集め、観光振興も実現するために、 そして、地球全体にこうした環境都市を普及するためには、 やはり、 「(美しいからと言って機能的であるとは限らないが) 美しくなければ機能的ではない」 という丹下健三の言葉を思い出す必要があろう。 すなわち、環境に良いからといって、 見苦しい都市環境になってしまっては、 それ自体が、別の意味での環境問題になってしまうのである。 単に、環境によく、安全で、住みやすいだけではなく、 「美しい」ということを、最重要な要件としなければ、 世界に冠たる「環境モデル都市」となり得ないことを 再確認すべきである。 そして、一方で、「美しい」とはどういうことなのか、 単にうわべの美しさだけではならないとも言えるが、 美しいとは、他の人々から見られるに値する ということでもあり、生活者が、倫理的、模範的、 道徳的、生活行動を伴っていることが必要なことを よく考えてみることが必要であろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 30, 2008 11:40:37 PM
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