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カテゴリ:旅行
最近休日忙しくてこちらの方の更新がかなり滞ってしまっていますが、今回紹介するのは、4日目(4/7)の夜から5日目(4/8)の午前中まで滞在したモスタル(ボスニア・ヘルツェゴビナ)です。
モスタル【Mostar】は、ネトレヴァ川両岸の盆地に発展したヘルツェゴビナの中心都市で、オスマントルコ帝国の支配下にあったことから、トルコの面影が色濃く残っている街です。 街の中心に架かる石橋(スタリ・モスト)【Stari Most】は、街の名前の由来(モストはスラヴ語で橋の意味)にもなっていて、周辺一帯は世界遺産として登録されています。現在の架かっている橋は内戦で破壊された橋を修復したもので、平和の象徴として街の人から愛されています。 見どころは、スタリ・モスト、トルコの家(1635年に建てられたトルコ風の民家)、外観が非常に似ている二つのモスク(コスキ・メフメド・パシャ・モスクとカラジョズ・ベグ・モスク)ぐらいですが、クロアチアの街とは違う独特の雰囲気があり、旅にアクセントをつける意味でもお勧めです。 4日目の午後、トロギールを15時頃出てモスタルへ向かったのですが、途中国境を越えるとき、クロアチア側では高速道路の料金所みたいな建物から警備の人が出てきて少し質問をされただけで通してくれたのですが、ボスニア・ヘルツェゴビナ側では建物もなく、警備の人達が立っているだけで、愛想も悪く車を降りてトランクを開けさせられたりして対応の違いに驚かされました。それにクロアチア側の警備の人と比べると着ている制服がかなりくたびれていたのが印象的で、国境を越えると周囲の建物などの風景が突然みすぼらしくなり、旧ユーゴスラビアの中では比較的豊かなクロアチアから来たせいもあるのかもしれませんが、ボスニア・ヘルツェゴビナが貧しい国だということを改めて認識させられました。 ボスニア・ヘルツェゴビナに入って、モスタルに向かう途中、公園があったので、子供たちを遊ばせつつ、公園の横にあったカフェで休憩をすることに。メニューが読めなかったので、素直にコーラとかを頼めば良かったのですが、近くに座っていた親切そうな若いカップルにどんな飲み物があるか聞いてみたらアイスティーがあるということだったので注文してみました。すると、出てきたのは瓶に入った甘い飲み物で、少し期待していただけにガッカリさせられました。そして、その店は裕福な若者が集まるような店だったのですが、クロアチアと比べるとかなり安くて驚きました。 ちなみにボスニア・ヘルツェゴビナの通貨はKm(兌換マルク)でレートは1Km=0.51129ユーロで固定されていて、支払はユーロでも可能です。 モスタルに行く途中に国境を越えてボスニア・ヘルツェゴビナに入ってから立ち寄った公園 公園の側にあった少し裕福な若者が集まるカフェ(これでも近くの道路沿いにあった店と比べると店内はかなり奇麗でした) 喫茶店でアイスティーを頼んだら出てきた甘い飲み物 しばらく休憩した後、青緑色のネレトヴァ川沿いを車で走り、1時間半程でモスタルに着きました。時刻は19時頃で、取り敢えずムスリム地区(モスタルはネレトバ川を境界線として、ムスリム系住民が住む東モスタルと、クロアチア系住民が住む西モスタルに、ニ分されている)にある今夜泊まるホテルを探してチェックイン。疲れていたので街の散策は明日にして、近くのスーパーで食料を買い込んでホテルの部屋で食事をして早々に寝ることにしました。結局、この日はネットに接続できなかったのでデイトレはできませんでした。 翌朝は、8時頃ホテルを出て近くのオープンカフェで朝食を食べてから、街の散策に出かけました。まずは、ホテルからスタリ・モストに向う途中にあるトルコの家(1635年に建てられたトルコ風の民家で、内部はオスマントルコ帝国時代の生活様式が再現されている)に寄ってみました。トルコの家は通りから少し路地を入ったところにあり、入口を入ると庭には大きいカメが2匹いて、子供が喜んでいました。メインは2階部分で、椅子に座っているおじさんに料金(2Km)を払って、庭の脇にある階段を上って行くと昔の調度品などが置かれた応接間があり、その奥にある狭い部屋は寝室になっていて、当時の暮らしが再現されていました。 トルコの家の2階にある応接間 トルコの家の2階にある応接間 しばらく見学した後、スタリ・モストの方に歩いて行くと、川沿いにコスキ・メフメド・パシャ・モスクがあり、料金を払うとミナレットに昇ることができ、スタリ・モストを含めモスタルの市街が一望できます。モスクの庭の奥にある川沿いのスペースもスタリ・モストのビューポイントになっていて、このモスクには必ず立ち寄ることをお勧めします。 スタリ・モストの北側のネトレヴァ川沿いに建つコスキ・メフメド・パシャ・モスクのミナレットの上から眺めたスタリ・モスト コスキ・メフメド・パシャ・モスクを出てさらに川沿いを進んでいくと銀や銅製品等のみやげ物店が並ぶオールド・バザールがあり、お土産を何個か買いましたが、やはりクロアチアと比べると値段がかなり安かったです。 スタリ・モストの手前の川沿いあるオールド・バザール オールド・バザールの近くのビューポイントから眺めたスタリ・モスト オールドバザールを通り過ぎるとスタリ・モストがあり、橋の袂には”Don't Forget '93”と書かれた石が置かれています。このフレーズは街の他の場所でも見ることができ、当時の内戦の傷跡が今も住民の心に刻まれていることが良く分かります。実際、路地裏に一歩踏み入ると砲弾で破壊された建物や壁に銃弾の跡などが多数残っていて本当に内戦があったんだということが実感させられます。 スタリ・モストの袂に置かれた「1993年を忘れるな」と書かれた石 スタリ・モストから南側を眺めた景色(中央に内戦で破壊された建物が見える) しばらくスタリ・モスト周辺をしばらく散策した後、来た道を引き返してカラジョズ・ベグ・モスクに行き、近くにある装飾品店でおみやげに銀製品を購入。はっきり言ってかなり安くおみやげには最適だと思います。 この後、予定では、昼食を食べてからモスタルを出発して、途中ストンに寄って、この旅行の最終目的地ドブログニクに行くことになっていたのですが、ドブロクニクに早く行って今日少しでも散策しておこうという話になり、昼食はサンドイッチのようなものを買って車の中で食べることにして、慌ただしくモスタルを後にしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.07.20 00:31:07
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