「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

７　ドリョクばかりしてれば良いの？

寂光・・・ドリョクばかりしてれば良いの？

　眠り過ぎて・・眠れない。
　そうして。
　頭は・・余り覚醒して・・いない。
　そこで。
　徒然（つれづれ）なるままに・・。
　日記を・・綴（つづ）る。

　最近。
　一つの「キーワード」が、気になってる。
　「うつ」の診療所の本棚。
　ユング学派の著作の中に、
　「善も悪も突き詰めれれば、同じことだ」
　なんて表現があった。

　ユングが無神論者だったのか？
　如何か・・なんて、私は知らない。
　だから。
　オカルトって云われるんだろう。
　って・・くらいに思ってたんだが。
　
　でも。
　すこおし考えてしまう。
　一身に「神」に祈る者・・と。
　一身に「悪魔」を讃（たた）える者。
　一体・・如何違うんだろう？

　それぞれに。
　「聖書」や「祈祷書（きとうしょ）」があり。
　それぞれの集団に。
　「規範（きはん）」がある。

　光に満ちた「教会」。
　真っ暗な「地下室」。
　「集（つど）う場所」が違うくらい・・で。

　「悪魔崇拝（すうはい）」は。
　「聖書」を逆に読み、
　「キリスト像」を逆（さか）さにして、
　祈祷する・・って聞いたことがある。
　あくまでも。
　「キリスト教」のアンチ・テーゼに過ぎないのだ。

　「悪魔主義者」が、街にゴミを撒（ま）き散らし、
　「キリスト者」が、そのゴミを拾って歩く。
　なんてことは・・ないだろう。

　ドチラの人も。
　普段の生活では。
　「ゴク自然な振る舞い」をしてんじゃないか。
　いんや。
　「悪魔主義者」の方が・・「善い人」に見え・・る？
　・・バレると・・ヤバイし。
　
　「キリスト者」は。
　その「固い信仰」から。
　「後ろめたさ」が微塵も無く、
　自分の思うがままに振舞って、
　反省することが・・ない。

　でも。
　「悪魔主義者」は。
　その「妖（あや）しい情念」を貫（つらぬ）くため。
　何時も「後ろめたさ」を感じながら、
　人の眼を気にしては、
　一所懸命・・善行に励（はげ）・・む？

　親鸞上人（しんらんしょうにん）の。
　「悪人正機説（あくにんしょうきせつ）」・・か？
　
　ネットのニース配信では。
　「卒業論文の代行」から始まって、
　最近は「夏休みの宿題」まで代行してくれるらしい。

　便利になったなぁ。
　って・・思ってたら。

　「自分で努力することが大切なのに、何でも金で解決できるって風潮はケシカラン」
　なんて・・教育関係者は。
　相も変わらず。
　・・煩（うるさ）いコトを・・言う。

　いいんじゃないの？

　私も。
　「世の中、何でも『金』で解決できる」
　とは・・思っちゃいない。

　「『金』で済むなら、『金』払えばいい」し、
　「『金』で済まないなら、自分で『解決』しなきゃ仕方ない」
　って・・思ってる。

　親から。
　「優秀な頭脳」や・・「貧乏」なんてのを受け継いでなきゃ、
　「自分で宿題さえ出来なくても仕方ない」んじゃないか。

　親の『金』で。
　家庭教師を雇い、
　進学塾に通い、
　有名大学に入学する。

　親の『金』で。
　頭が悪いので、
　「裏口」から、
　有名大学に入学する。

　親の『本』で。
　自分で勝手に勉強して、
　有名大学に入学する。

　親の『酒』に。
　嫌気がさして、
　自分で勝手に勉強して、
　有名大学に入学する。

　如何でも良いじゃないか。

　その後（あと）の人生は、
　自分自身で生きてくしかない・・のだから。

　「勉強しか出来ないガキ」が、
　一流会社に勤めて、
　人間関係で挫折して、
　「酒浸（びた）りの人生」送ろうが。

　「馬鹿息子」が、
　親の会社を引き継いで、
　優秀な重役連中の努力で、
　「贅沢三昧（ぜいたくざんまい）の人生」送ろう・・が。

　えっ。違うだろっ！・・って？
　まあ。
　色んな人生があるってこと・・で。

　「産まれた環境」から・・「耐えられない悩み」なんて。
　一人ひとり、みんな違う・・のに。
　「タッタ一つしかないコト」のように論じてしまう。

　「頑張りゃ何でも出来るっ！」
　それで・・出来なきゃ。
　「結果じゃなく、その努力する過程が美しいんだっ！」
　なんて・・「精神論至上主義」。
　なんか。
　こーいう「単純な思考回路」が、
　今の世の中ダメにしてる・・って気がする。

　結果を出せば良いじゃないか。
　たとえ。
　どーいう手を使っても。

　そうして。
　結果が出せなきゃ。
　同情するんじゃなく、
　そ～っと放って置いて・・欲しい。
　誰に迷惑かけてる訳じゃなし。

　「キリスト者」でも、
　「アンチ・キリスト者」でも。
　結果的に。
　「あんまり社会に迷惑かけない人」ってのが。
　・・ホントに「必要な人」じゃないのかなぁ。