普段着のドイツ

主治医の診療所の待合室は、子供が退屈しないように
いつもこんなふうに、ぬいぐるみや絵本が置かれている。


風邪が悪化し、月曜の午後、仕事を早退して
主治医のところに行ったところ、とりあえず、
水曜日まで｢病気｣の証明書が発行された。

ドイツでは病気を押して仕事に行くことが，
美徳とはされていない。
医師の証明書が発行された場合、その間のお給料は
健康保険が払ってくれる。

｢休暇｣と｢病気｣には誰も文句をいえないお国柄…


「様子を見て、今週いっぱい「病気」の証明書を出しますから、
木曜日にまた来てください。」ということに。

病欠と決まったとたんに、ドッと症状が重くなり
今日の午後まで寝たきり状態…
起き上がって鏡をみたら、顔がむくんでいた。

キャァーッ！
お岩さんかと思った…


夢に出てくるのは、仕事のことばかり。
本当みたいな嘘八百な内容で、つい、
騙されそうになる。

しばらくして頭を整理しないとそのまま、昨日、
３週間の休暇からもどってきた後輩に、
「ごめん。言うのを忘れてた…」と
メールしそうになってしまう…

やだな…


夕方、以前日本からお友だちが送ってくれた
｢ぞうすいの素｣がまだ１食分あったことを思い出し、
冷凍ご飯をチンしてさっそく作る。

あつあつのぞうすいを食べたら、余計におなかがすいて、
１月に日本に帰った同僚が、実家の九州で
買ってきてくれた｢とんこつラーメン｣も作って食べてしまった…

そうだ！　
急に思い出してかばんから、昨日、日本への一時帰国から
帰ってきたばかりの後輩からもらった｢抹茶コロン｣と｢桜餅｣を
だして、デザートにいただいた。


だんだん元気がでてきた。

病気の時は日本食に限る！


あと一日おとなしく家で寝て、何とか木曜日からの復帰を
目指そうと思う。