電車の広告
もう10年ぐらい前のことだろうか、仕事、生活、自分が置かれている状況などなど、不満が溜まり、何とか現状を打開する方法はないものかと思い続けていた。いつものように電車に乗ると、ある広告が目に留まった。そこには、こう書かれていた。訓練艦隊に属する二隻の戦艦が、悪天候の中、軍事演習のため数日間にわたり航海を続けていた。私は先頭を行く戦艦のブリッジで夕暮れを迎えた。視界が悪く断片的に霧がかかっていたため、艦長もブリッジに残り、状況を見守っていた。暗くなってから間もなく、ブリッジの見張りが次のように報告した。「艦首の右舷側の進路に光が見えます」「停止しているのか、船尾の方向に動いているのか」と艦長。見張りの答えは「停止しています、艦長」つまり、その船はこちらの進路上にあり、衝突の危険があるということだった。艦長は信号手に命じた。「その船に対し、信号をだせ。衝突の危険があるため、二十度進路を変更せよ、と」相手からの信号が返ってきた。「そちらの方が二十度進路を変えるよう助言する」艦長はふたたび命令した。「信号を送れ。私は艦長だ。二十度進路を変えるように」すると「こちらは二等航海士だ。そちらの方こそ二十度進路を変えるように命令する」と返事は返ってきた。艦長は怒り出し、「信号を送れ。こちらは戦艦だ。二十度進路を変えろ」と叫んだ。点滅する光の信号が返ってきた。「こちらは灯台である」我々は進路を変えた。 ~スティーブン・R・コヴィー 「7つの習慣」より ~広告は、「七つの習慣」という本の広告だった。そのときの自分に、何か訴えているような気がして、買ってみた。私は、この本に助けられました。以降、「七つの習慣」は私のバイブルになっています。by クッチー@スッカラカン