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カテゴリ:小説
手紙をありがとう。私のことを覚えてくれていて嬉しいと思います。あなたと別れたのは全て私の問題です。私だけの問題で、私の我侭だったのです。
あなたが謝る必要なんてどこにも無いのに。 心配してくれてありがとう。 精神以外は元気です。もう私のことは気にしないで下さい。 私はあなたには必要の無い人間です。 私はあなたにもう会う事は出来ません。 早く新しい恋を見つけて幸せになってください。さようなら。お元気で。 それだけの手紙だった。 封筒には差出人の名前さえ書いていなかった。消印は彼女の居た街のものではなかった。 彼女はもう、僕を必要としていなかった。さようなら。はっきりとそう書いてあった。もう僕は過去の人間なのだと思い知らされた。寂しかった。悲しかった。でも仕方が無かった。これが彼女の出した答えであり、そして まぎれもなく僕の現実だった。僕たちの恋は完全に、そして完膚なきまでに終わったのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/12/02 02:28:30 AM
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