日山たかし

お酒が飲みたい…以前お酒がないとやっていけない僕だった。
好きで、好きでしょうがなかった。ある日いきなり声が出なくなった。
かなり焦った…。どんな事をしても、かすれた声で、高音が全くでなかったのである。焦る＝歌う＝出ない＝もっと焦る＝落ち込む。
ショックだった。思考錯誤した結果、原因はお酒だった…。決して受け入れたくもない、事実だ。歌が自分の世界だし、お酒は一つの安らぎだった。
考えたあげく、お酒を「少なくする」、あるいは「やめる」を目標にがんばった。
イライラする日もあった。落ち着かない日も多々あった。「声を出したい…」この一つの想いだけで克服できたのだ。久しぶりに昨日お酒を飲んだ。美味しかった！
気持ちよく布団に入った所までは良かった…もの凄く気持ち良かったのだ。
問題の朝……だるい、だるくてしかたない、顔がむくんだような感じがする…最悪の朝だった…。もしかしたら…自分はお酒が好きだが、実は体は嫌いなのかもしれない…。本当にごくたまにでいい、体は正直だな～なんて感じた朝だった。