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カテゴリ:庄内の歴史・文化・芸術
戸川安章さんの著作を読んで感想を書くシリーズ7回目 久しぶり…。このシリーズは体力がないと出来ない…。
修験道と民俗 田の神おろしと月山の戸明け 月山の戸明け神事は、いまは神社祭祀に組みかえられ5月8日に行われているが、明治の神仏分離前までは、当然、羽黒山のお寺の行事。 行事のないように古態が残っているので、中世以前より行われていたものと思われる。 昔は、荒沢寺の境内に接した月山森という小高い所の月山堂で行われていたのだが、戦国時代に荒廃して地蔵にが合併されたため地蔵堂で行われるようになった。 『羽黒山年中行事』(1687年)には 4月3日 執行、執行代と月山王子の13人、荒沢寺の僧が、荒沢の地蔵堂で御戸開き神事を行う 4月6日 朝、本坊雛僧と堂番の修験が、山上衆徒の阿伽井坊に赴いて境内の井戸から水を汲み、本坊から神酒と粢を井戸に供え、阿伽井開きを行う。 4月8日 初夜と後夜に山上の鐘をつき、阿伽井を汲み、衆徒全員が参加して開帳法会を執行。 以後7月14日まで毎朝花を備え、初夜と後夜に鐘をつく。堂番の者が死亡した場合は、花器には地蔵堂の井戸水を用い、花は伏せる。謹慎・追放などの処分を受けた者の番に当たった日は、鏡池の水をそそぎ花は伏せて供えた。これを欠番と言い、添川村の宝積坊が堂番をする。花は椿の葉。 7月14日 衆徒全員が参加して開帳法会を執行し、後夜に鐘をついて夏峰の結願となる。 月山では、 6月2日 執行代は月山に登り、昨年の出峰の際に秘密の窟に納めた権現の尊像を本宮に移して夏峰開闢の法楽を行う。 7月13日 初夜、月山王子以下を従えて採燈護摩をたく。山中の王子社でも野外に柴を積み、頂上の採燈にあわせて点火する。その火を見ると、山麓一体の家々でも門火をたく。子供らはこれを囲んで、「お精霊さま、お精霊さま、この火に乗ってござれ、ござれ」と唱え、手にした提灯の火をともしたまま、茶の間の庇に下げる。この日はお盆の迎え日なので、祖霊は採燈の火に送られて山をくだり、王子社の採燈に導かれ、門火に迎えられて子孫の家にたどりつく。仏教的に着彩された祖霊信仰が、されに修験道と習合した姿がここにある。月山北麓の農村では昭和30年頃まで行われていた。 翌日の早暁、権現を窟に納め、執行代以下は湯殿山を拝して出峰の法楽をささげる。 余目でも、お盆の時は、「お精霊さま、お精霊さま、この火に乗ってござれ、ござれ」と唱える家があるみたいです。背景にはこういう信仰があったんですね~。目からうろこ!やっぱこの本はためになりますぅ。 人気blogランキング地域情報東北地方←山形県庄内地方の超ローカル情報☆ 明日から旅に出ます~!3日間更新はお休みです…。では~☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.01 20:20:24
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