言葉で解る。
そういえば最近気付いたんだけど、俺、ひなたのこと叩いていない。こんなこと公言するのってどうかと思うんだけど、俺は自分で客観的に考えて結構叩く人と思ってたの。周りの友達にもそう宣言してたし(笑)まぁ、この先どうなるのかは解らないけれど。ただ、よく聞く言葉で「言葉で解る」ってあるじゃない。あれは嘘だよ。じゃなくて、空気で解る。だと思う。ほら、小さい頃って、誰かが泣く前って解ったじゃない。あの感じに似てる。どれくらいの真剣さで言葉を発すれば、相手にどれくらい伝わるか。そういうのって目を見たら解るというか、空気で解るじゃない。具現化出来ないから説明しきれないんだけど、「こいつ、真剣に怒ってるな」って言葉のチョイスじゃなくて声の張りとかトーンとかで解るじゃない。あれは本能から来る防衛本能だと思うの。だからいくら小さくて未熟でも、それは確かに存在する。本能から来る危機回避能力ってあると思うんだ。確かに知恵が付かなきゃ判断できない事はある。だけど、親が真剣に教育しているんだって事を判断するというのは、元々動物には備わっている本能だと思う。確かにそれを具現化すれば「言葉で解る」になるんだろうけれど、見えないところを関知する能力が無ければ、そこは使えないものだと思う。破裂させる前のギリギリの緊張感。動けば破裂するんだって子供が理解している状況。自分の限界を知っている人が全力で走ると、速度に乗れば多少気合いって抜くことが出来るじゃない。足が勝手に動いているのを客観視出来るというか。過保護とかネグレストとかの問題って、こういうのが理解出来ないんじゃないかって思う。走る事に自信が無いから全力になれなかったり、全力というのを勘違いして無我夢中になってしまったり。大人だから根拠や論拠をしっかり持てる。絶対の自信を持てるだけの知恵を付ける。もちろん間違っているかも知れない。だけど、ある意味そこは独裁者でいいと思う。利益が自分だけに向いていない限りは。ひなたも順調に育って今、1歳半が過ぎた。真剣な目、怯えてる目、ふざけている目。ちゃんと持ってます。怒るとき、目を見てますか?