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カテゴリ:スポーツ
横綱・朝青龍(26歳、高砂部屋、184cm148kg)が、新小結・豊ノ島(23歳、時津風部屋、168cm133kg)との申し合いで乱暴な技を繰り出し勝負がついた後も反則技を繰り出し続けた事で、休場も危ぶまれる怪我を負った問題。
それに対して、時津風親方(元小結・双津竜)は先日、東京・墨田区の同部屋で時津風一門として高砂部屋に抗議したことを明かした。抗議に対して朝青龍からの謝罪がいまだ来ていないらしく、同親方はこれを受けいれられなかった場合、出げいこの拒否も辞さない強硬姿勢を打ち出した。 同じモンゴル出身の大関・白鵬(22歳、宮城野部屋、192cm154kg)も、十両力士への朝青龍に負けず劣らずの反則技による荒稽古を敢行するなど問題を巻き起こしている。 しかし、私は朝青龍や白鳳への憤りよりも、それになす術のない他の力士の覇気のなさへの憤りが充満して非常に情けなかった。 もちろん、二人は悪いであろう。 しかし一応、相撲は格闘技の一つと言われている。 その相撲のプロが、稽古で相手から反則を繰り出され明らかに壊しにかかってきたなら、こちらもそれ以上の覇気で圧倒すれば良いだけの事。 朝青龍は、伸び盛りの若手やライバルや、先場所に不覚を取った相手を狙って壊しにかかり、恐怖心を植えつけさせて、本場所に呪縛をかけさせて本気を出せなくしようという企みなのだろう。 しかし、他の力士もアマチュアではないし、一応格闘技と言われているのだから、ただ黙ってやられて親方に抗議してもらう情けない事はせずに、やり返せば良いのだ。 それも、相手は最高位の横綱。 上の地位の相手には、正攻法では勝てないし反則ぎりぎりだろうと何が何でも勝つという覇気がなくては一向に越える事は出来ない。 それに、下のものの特権として、上に大して大概の事をしても許されるはず。 特に最上位の横綱が、プロレス技を繰り出し、勝負がついてもまだ反則技を繰り出すなら、下のものの特権でそれ以上の事をやり返せば良いのである。 言葉は悪いが、殺気というより殺意を出して臨むべき。 それが弱いものの、強いものに一泡吹かせる心意気だと思う。 また、100メートル走に相撲を置き換えると、土俵を割ったからといって勝負を諦めていたら100メートル走で100メートルのラインで止まるようなランニングをするのと一緒の事となる。 100メートルを走るのでも、目標を100メートルのラインに置いたら減速してタイムは伸びない。 しかし、目標を120メートルなど適度に先に設定しておけば駆け抜けることになるのでタイムは伸びる。 相撲も一緒である。 土俵際で、死に体になったとしても諦めない。 圧倒的に強い横綱でも諦めない。 恐怖心を植えつけられても、諦めずに反対に恐怖心を植えつけるまで狂気で攻めまくる。 その心意気なのである。 孫子の「弱者の戦略」にあるとおり、主導権は自分で握っておかなければならない。 そして、強者にも必ず弱点が一つはあるから、そこを徹底的に狡猾に攻めまくるべき。 そして、常に相手を欺きまくる。 この戦略が、現在の日本の力士には全く感じられない。 だから、朝青龍の一人勝ちで全然緊迫感のない大相撲となっている所以なはず。 正々堂々に戦う事をよしとするからと、遮二無二殺意すら発散させて戦う事を中立ではなく公平ではないと言う専門家もいるが、それは伝統に胡坐をかいた単に臆病の隠れ蓑なだけだ。 武士道の本質は、生死超越の境地で稽古をし、残心をはじめとする武士の境地を身につけること。 常に捨て身の精神状態の稽古での修行を、朝青龍以外の力士はやっているのだろうか? 早大ラグビー部の内ゲバという部内マッチがあるが、壊す気満々で殺伐としていて、殺意漲る様相を呈していて、それがここ数年の隆盛の原因の一つであると思う。 大相撲も、朝青龍が縮みあがるほどの覇気で、出稽古に行ったら容易に生きては帰れないと思わすような部屋や関取が増えるべきであると思う。 相撲人気も低迷している。 それを取り戻す特効薬は、朝青龍を壊すほどの徹底的な包囲網に、殺意すら感じさせる殺伐とした取り組みの連続。 そこは、格闘技に学ぶべきである。 先兵は、やはり大関・千代大海(31歳、九重部屋、181cm158kg)にもう一花咲かせて欲しい。 千代大海には、その覇気を持ち合わせているはずである。 今回の過剰対応は、大相撲の恥である。 やられたらやり返す。 目には目を、歯には歯を。 朝青龍や白鵬に、嘗められまくられているが、徹底的に殺意を出して望み、狡猾に立ち合って二人を恐怖に歪んだ顔をさせれるようにすべき。 二人の覇気を跳ね返し、圧倒する活きの良い日本人力士の出現を早急に期待したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.09 20:46:39
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