景観を考える。

（「箕面の山なみ景観を守る住民活動１」に続く）

　判決は事業者寄りに立った、また、時代逆行の不当な判決で、私達住民には誠に無念な判決となった。
　しかしながら、
イ.わが国において警官裁判はまだ著についたばかりで住民側に勝ち目は少ないこと、
ロ.箕面市民に山なみ景観の重要性を十分アピールできたこと、
ハ.箕面市の高度規制の早期実現に貢献できたこと、
等により、私達住民は苦渋の選択でしたが控訴を断念した。

７．そして今日

　本超高層マンション『コスモフォレスタ箕面』は２００５年３月末に竣工し、入居が始まった。７月中旬現在、販売全戸２０４戸のうち電灯が灯っているのは１００戸弱である。半数も売れていない状況である。事業者が行政指導にも従わず、近隣住民も無視し、さらに箕面市民・箕面市議会の山なみ景観を守る願いをも踏みにじった結果への市民評価といえるのではないでしょうか。

　リクルートコスモスは多額の不良債権を抱え、このたびリクルートグループから切り離され、投資会社ユニゾン・キャピタル・パートナーズ２に買収された。社会的使命を果たさなかった企業の末路でしょうか。

　箕面市は２００５年７月、景観法に基づく景観計画案づくりの研究会を、市民参画もとで立ち上げた。２年がかりで研究し、３年後に景観計画を策定する予定である。如意谷住宅住民もこの研究会に参加し、法で保護される景観計画づくりを研究し始めている。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　箕面如意谷住宅自治会
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山麓超高層マンション対策協議会
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　事務局長　　竹　宮　宏　忠