Hybridとはいえ、エンジンをかけた時は暖機のためガソリンを使います。その為、エンジンをかけて10分くらいは燃費が悪い、つまり短距離の利用ですとPriusの効果はあまり出てきません。燃費も20kmに到達する事が難しいかもしれません。またPriusは車重もかなりありますから、加速の時は大きく燃費が落ちます。短距離の市街地通勤では燃費が伸びないでしょうね。
高速道路でパンパンになった電池ですが、だからと言って高速を降りた後に電気自動車モード(ボタンで切り替え可能)で走る事にあまり意味はありません。電池を一気に消費し、後で燃費が落ちます。先に説明したとおり、運転始めた時にエンジンを必ず使うので運転終了前にある程度電力を使いきった方がよく、停車する前の駐車場の中で電気自動車モード(EVモード)にすると良さそうです。特に屋内駐車場で公害を出さない電気自動車モードは住環境によさそうです。
利用機会が限られるEVモードに対してECOモードは意味があります。車が驚くほどに加速しなくなりますが、高速道路のように加減速が少ない場所ですと運転の癖でアクセルを無駄に動かすことによる燃費の低下を防いでくれるようで5%程度は燃費が伸びるように感じます。一方で加速が弱くて市街地では少々使いづらいモード、その分、市街地の運転で燃費が落ちる理由はわかるような気がします。後ろの車が気にならなければ市街地でもECOモードで行けます。ただついアクセルを踏み込んでしまうので、効果はあまり大きくないかも。
高速から降りた後はパンパンの電池のおかげで50km/h程度で走っても驚くほどの燃費を示します(燃費系振りきりで40km/l表示状態)。そういった意味では帰り道、高速道路を下りるとすぐに駐車場なのでたまった電気エネルギーがかなりの無駄です。だからと言って高速道路を早めに下りて走るのは面倒です。高速出口を二つほど前で降りて走れば燃費は伸びるかもしれません。でも家への到着時間は10分くらい遅れるでしょうから、この燃費ですとガソリン代節約や公害低減の効果は微小ですから高速利用です(阪神高速の場合、どこで出ても高速道路の料金は変わりません)。その代わり、高速を降りて駐車場までの1km程度はEVモードで電池のみで走ります。まあEVモードにしなくても勝手に電池だけで走りますけどね。