932年ぶりの一直線!
日本にお住まいの方ならもう誰もが話題にしているであろう大天体イベント!そう、今日は日本の広い範囲で金環日食が観測できました。(タイではそんなこと話題にもなってないかな?!)この金環日食、私の住む首都圏で次に観測できるのはあと300年後、(そしてこの前はなんと932年前!)ということで私と息子、先週くらいから何気に楽しみにしておりました。横浜で日食が始まるのが朝の6時18分、普段はお寝坊小僧の息子も、目覚めましたよ、午前6時前!しかし、この時刻、横浜は雨が降っておりました。え~、え~、え~、え~、いや、でもこれはほんのにわか雨。太陽の前に月が完全に重なる金環食までにはまだ1時間以上!雲はきっと切れる、切れる、切れるわ・・・との思いをつなぎ、傘も持参でいざ近所の高台へ。そこにはすでに日食用メガネを手にした家族がちらほら。「なんか天気あいにくですね~どうですかねぇ~見れますかねぇ~」なんて会話を交わしているうちにいつしか雨もやみ、ほら!ほらほらほら!東の空の雲が少し薄らぎ、ところどころ切れ間が見えてきました。「雲が切れた!太陽が出た!」誰ともなく叫ぶとみんなでいっせいに日食メガネをかけて上を向く!すると、そう、右上からすでに欠け始めていた太陽が厚いフィルム越しにはっきりと見えました。空には雲が多いものの、ときどき雲間から射す日の光。そのたびに日食グラスを顔に当て、「見える!見える見える!欠けてる!」月が太陽を三日月くらいの細さまで覆った頃は雲が退き、グラスを通してかなりはっきりと日食の様子が観測できました。そして、午前7時30分すぎ。東の空で絶えず流れ続ける雲のフィルターを通して、まん丸い輪っかが!雲が天然の遮光カーテンになり、肉眼でもはっきりと金環食の輪っかが見えました。わぁ~なんか、太陽にかぶった月が球体なのがちょっぴり実感できるかんじ。一応携帯で写真を撮ってみたけど、残念ながらよくわからないですね。もともと曇っていたとはいえ、金環食になっていたおよそ5分間、あたりはやっぱり心なしかすこーしだけ明るさが落ちている感じ。太陽、月、地球、そしてそこに足をへばりつかせて立つ私たち。広い宇宙の中で一直線になった瞬間です。太陽、月、地球、そして息子、そしてその後ろにぴったりくっついた私。「見て、見て、見てごらん、ほら、見えるよ、見えるよ!」一緒に来たおじいちゃんに自分の観測グラスを渡して、息子は自分が見ることと同じくらい、おじいちゃんや私と感動を共有することに夢中です。この子にこんな天体ショーを見せることができてよかった~この子とこんなおもしろいものを見ることができてよかった~~ちなみに、こちらのT丸さんも一緒に観測会に参加していましたよ。↓直前までお天気が不安な状態だったけど、雨が空気を洗い、雲が自然のフィルターとなり、結果としてはかなり上々な観測環境だったのではないでしょうか。地震、津波、台風、竜巻etc・・・自然の脅威におののくことの多かった近頃だけど、今回はなんか素敵なプレゼントをもらった気分です。ところで、日食という現象が観測できるのは、宇宙広しといえども地球ぐらいしかないんですってねーーーたとえば太陽系の他の惑星では、衛星が小さいためこのような日食は見られないとか。月が惑星の衛星としては破格の大きさであると同時に、月より太陽が400倍大きくかつ地球との距離が400倍遠いために地球から見るとちょうど同じくらいの大きさになるんですって!!(ゆうべのNHKでやってた)へっぇーーー!宇宙に思いをはせても、日常の小さな悩み事やわずらわしさは決して消えないけど。。。でも、やっぱり自分に一番感動と喜びを与えてくれるのは、こんな地球の奇跡ですね!そのとき、そこで、同じものを見上げた経験。空の向こうに広がる宇宙に負けない広さを持つ私たちの心の宇宙にも、それは奇跡としてしっかり映りました♪