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カテゴリ:あ行の作家さん
おほー久々の「俺」シリーズ。そして前作「探偵は独りぼっち」
から随分と年が経っている。前作の最後で衝撃的な発言を 恋人にされてしまった「俺」。 どんな家庭生活を過ごすのかと思ったらとっくのとうに 分かれて子供も奥さんが育てている状況。つまり年代的 に言うと榊原シリーズの「流れる砂」の続きとなっている わけね。 これは教えてもらわないとわからないよね。かずはたんありがとう!! さて内容だけど「俺」ファンとしてはわくわくの1冊だけど 正直内容的には他のものよりも劣るかなあ。 舞台が殆どススキノじゃないって所と依頼相手に対する「俺」の 感情に今ひとつ共感がもてない。すなわち「消えた少年」 の依頼者の少年に対する気持ちのような共感が持てなかった のだ。その点、「俺」シリーズで色恋沙汰は駄目だよ。 「俺」の行き方と甘い初恋みたいなのは共存は出来ないでしょう。 これは作者の力量がどうのこうのよりキャラクターの個性だから 仕方がないでしょう。 色恋よりも詰まらない意地や屁理屈。そっちの方が絶対 はまると思うのはオイラだけではないだろう。 でもそれはそれとして話自体はやっぱり面白かったよ。 まるで陸の孤島(物理的にではなく心理的な意味で)の ような街が舞台なんだけどまあ濃いぃキャラの連続で 「俺」が少々引いているのが笑える。 いつもいつも全力でって訳には行かないだろうからまあ 中休み的な小説なのかなと思いつつ次作に期待かな。 なんだかんだいいつつも「俺」復活はやっぱりうれしいオイラ でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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