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テーマ:詩&物語の或る風景(1047)
カテゴリ:ノコとツチノコ
ツチ乃はうなずいた。 「ツチ蔵は、たいていのことなら何でも話してくれるのですが、あのオルゴールのこととなると慎重になるのです。『あれの、在りかを知っていると、かえって危険だ』と、わたくしにも教えなかったのです」 「だけど、ツチ蔵さんは、オルゴールも盗んだ相手に返そうとしていたんでしょう」 ノコがきいた。 「そうなのです。出島のオランダ商人はとっくに居なくなっていたので、東京で研究生活に入ったツチ蔵は、彼の子孫をさがしました。ところが、彼らは移民して行方が分からなくなったとかで、たいそう困っておりました」 「しかしながら、都内の家にオルゴールがなかったということは、別のところに置いていることは確実だべ?ツチ蔵さんが、どこかに隠れ家を持ってるとか、遠くへ行ったことがあるとなどということは、ないかね?」菊之介はさらに突っ込んで尋ねた。 「それが、昭和と戦後はずうっと関東におりましたもので・・・」ツチ乃は困った様子だった。 が、すぐに顔をあげて「あっ、でも」と呟いた。 「ある、心当たり?」ツチオがきいた。 「ツチ蔵はつねに、ツチノコ仲間の、安住の地を探しておりました。それで、詳しいことは存じ上げませんが、北東北の岩手の地へ行った折に、いつもより嬉しそうに帰ってきたことを、憶えております」 <つづく> ------------------------------------------------------------- お正月があけて、もう1月も終わろうというときに、やっとツチノコイラストが描けました。 野原家は、雪に埋まったようです・・・ これほどには降らなかったのですが、暖かいわりには雪がかなり残っています。 食料品の買い物に出かけたら、午後は道路が雪解け水でぐちゃぐちゃでした。 こんな水っぽい雪でも、子供たちには宝物です。 空き地や売り地で、女の子たちが雪合戦をしていました。 女の子の雪遊びって、どうして2人だけでやるんだろう ちょっと、不思議でした。 で、男の子の姿が見えない。どちらかというと、いまは家でゲーム、なのかなぁ。 あとは、塾かもしれませんね~。 さて、今日の一枚は、一昨日食べたヒレカツ弁当です。 今月は、バタバタしていたおかげで、お弁当が多かったです。 これは、たまたまヒレカツ揚げたて、ご飯炊きたてのをデパ地下から買ってくることができました。 650円で、なんか得した気分です 昔懐かしい ハムカツ ハムカツも好き お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 31, 2007 05:33:42 PM
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