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カテゴリ:ダブルキャスト
そう言いながら自分も、やはり権太には安達を殴らせてやりたいと思っていた。 「安達一樹が、どう言って森田麻衣を追いかけていったかは、そのうちわかるでしょ」 ナオミが言った。もう、安達には完全に興味を失ったようだ。 「この展望スペースへ出ていないということは、岡田君を見たのは 山頂駅の中、ということになるのね」 「そうだろう、それで引き返したっていうんだから」 「じゃ、岡田君は展望台まで出てきて、何を見たかはもう…彼と犯人しか知らないんだわ」 ナオミは言った。 「この望遠鏡がものを言えたらいいのにねぇ」 沢田てる子が、犯人が遠藤の頭を打ち付けた望遠鏡を見て、呟いた。 「私も、いつもそう思いますよ」 ナオミはため息をついた。 「沢田さんたちは、岡田君と同じ時間にここにいたんですよね。どうして、あの写真を撮ったのですか?」 「…今にして思うと、なぜでしょうね。男の人がたった1人で、この展望台とは反対の場所で、ただ空を見ているのがさみしそうで、なんとなく絵になりそう、と思ったのかもしれないわ」 てる子は言い、展望スペースのはじを指さした。 望遠鏡もなく、観光客が行きそうもない、ひっそりとした場所だった。 転落防止の柵の回りには、枯れ草がはみ出して、物寂しい感じさえある。 「安達が完全に引き返したかどうかわからないから、森田麻衣たちが山を降りるまで、見守ろうと思ったのでしょう」 ナオミが言った。 「その過程で、あっという間に事件が起き、彼は逃げる犯人を見てしまったんです。…でも、ミーシャには言えなかった。犯人は、岡田君が大好きな演劇の仲間だからです」 「そうか、安達でなければ、北村夫妻か、谷村徹平だもんな。共謀かもしれないが…」 隆一は言った。 「しかし、重大な犯罪を上司に黙っているとは…。彼らをかばいたい気持ちは、わからないでもないが、おかげで権太は疑われて大迷惑だよ。死んだ人を悪く言うわけじゃないけど」 <つづく> ☆人気ブログランキングに参加しています。トップページのバナーをクリックして下さると嬉しいです。 ランキング参加中です。 励みになります、ポッチをお願いします 人気ブログランキングへ おかげさまで、20位以内です。 みなさまありがとうございます<(_ _)> ☆連載ミステリー『ダブルキャスト』は、携帯メルマガ『ミニまぐ!』 でも配信中です。 登録はこちらから:『Kazeのミステリ通信』 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 今夜は、サッカーのアジアカップ決勝ですね~ さっき後半に入ったところです。 スカパー!で、フィギュアのヨーロッパ選手権を観たり、サッカーを観たりと忙しいです^^; いまはもう、フィギュアのほうは録画にして、サッカー中継に集中しています。 あいかわらず、部屋のTVの画面はスッキリとしないですね。 地デジのチューナーをつないだらキレイに映るのでしょうか・・・ テレビの地上波は、ニュースを観るときくらいしか利用していないため、地デジは要らないか~、といつも思っていたのですが、たまにかじりついて観たい番組もあります。 それは、主にスポーツ中継です。 NHKの受信料は払いたくないんだけど、とりあえず地デジチューナーをひとつ、注文してみました。
この機種をアマゾンに注文しました。 ポンパレで手に入れた1000円分の商品券を使ったら、3500円以下になりました。 届くのは明後日頃だそうです。 ビデオデッキの入力端子が1箇所だけ開いているので、そこから接続してみようと思います。 それで観てみて、地デジ契約をするかどうかじ~っくり検討します^^ 確定申告の時期がやってきました。 今年は、書類が来るのが遅かったです。 毎年、申告で悩むほどの稼ぎはないのに、提出しなければ、というプレッシャーがかかってきました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 30, 2011 01:35:38 AM
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