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テーマ:障害児の親として(1428)
カテゴリ:しょうがい者福祉
昨日の午後も長男をプールに入れました。
いつも一緒に来ている自閉症の少年がいます。 彼は長男よりは甲斐性があるため、小4のときから一人でプールに来ています。 秋も深まったこの時期。 プールはガラガラで少年も本意で来ているのではないことがわかります。 ケラケラ笑い勢い良く更衣室から飛び出してくる長男に比べ、少年が更衣室から出たのは20分後でした。 少し幼児プールに入ったかと思うと、すぐにジャグジーバスに入り30分間浸かりに浸かって帰って行きました。 いくら温水プールとはいえ、水温も35℃しかありません。 幼児プールに入り、「冷たい」と感じたからでしょう。 スタイルだけは北島康介並みの競泳用 でも、どうせ会話にならないことを知ってか監視員さんも誰も彼には声を掛けません。 ビート板サーフィンを楽しみ「母ちゃんどうだ?上手いか?」などと目配せしてみせたり、監視員さんに自分で締めたキーバンドを自慢げに見せたりしている長男に比べたら、何て寂しい少年でしょう。 少年は風のように現れ、また風のように去っていきました。 他のお母さんに言うと、「一人でプールに来られるだけでもすごいじゃない!」とは言いますが、本当に彼はプールに入りたかったのでしょうか? たしかに小学生のときは排水溝に水をたくさんかき入れて、ゴボゴボと音を立てながら吸い込まれていくのを眺めては喜ぶ姿が見られました。 でも、もうそれが楽しいと思える年でもないようです。 ろくな遊戯施設もない田舎町。 そこで生きる知的しょうがい者の余暇について考えさせられます。 そういう私こそ本当に長男にとって楽しめる余暇を提供しているのかどうか?これもまた疑問です。 ただ安静に、そして安全に生きていればそれで良いというものでもないでしょう。 そんなことを考えるのは私だけでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.11.09 11:12:53
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