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あたしはあたしの道をいく

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2006.12.13
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カテゴリ:本@AC関連
人生の悲劇は「よい子」に始まる


加藤諦三、という人の本。

もしかしてこの人有名なの?

ぜんっぜん知らなかったんだけど、結構著作があるみたい。



著者は父親からの虐待経験者。

良い子であり続けることを求められた、精神的虐待の中で育った人。

とはいえ、本の中に「虐待」という文字は全く無い。

精神的虐待の被害者であるあたしが読むと虐待だと思えるけれど、

「それって虐待と違うのかな」という程度にぼかされている。



著者は父親の希望を忠実に実行する良い子であることを求められ、

その精神的虐待の中で成長し、神経症になる。

この本を書いた時点では神経症は過去のことになっているようで、

心理学的な学術論文を散りばめながら「良い子」であることの悲劇を書かれている。



が。



なんつーか……



イマイチ、心に響いてこない。



あたしは母親の希望を忠実に実行する良い子であることを求められる、

というよく似た精神的虐待を受けてきたから、納得する箇所も多かったんだけどね。

それでも、イマイチ、心に響いてこなかった。



あたしが回復しちゃったから響いてこなかったのかな、

って最初は思ったんだけど、どうも違う。



昔、あたしがここで書いた「命令形の人」シリーズ。

あれ、あたしのスタンスには珍しく理論武装したシリーズだったんだけど、

あれに非常に似た感じを受けるのよね。

まあ、著者は専門家なので次元はまったく違うんだけど。


学術論文を散りばめて、理論武装して、そしてやっと書いている、って感じ。

理詰め談判っていうのかしら。

でも、その理論武装のために却って読者(あたし)に響いてこない……。

二回・三回と読んだら違うのかもしれない。

ポイント的に響くものはあったしね。

しばらく期間を置いて、再読予定。






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Last updated  2006.12.13 12:28:51
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