380138 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

あたしはあたしの道をいく

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Category

2006.12.25
XML
カテゴリ:本@AC関連
母と娘という関係

コレット・ダウリング、という人の著書。

「シンデレラ・コンプレックス」という言葉を知ってる人は多いと思うけど、

実は、その『シンデレラ・コンプレックス』を書いたのも、この人。

はい、わたくし、全然知りませんでしたことよ。

シンデレラ・コンプレックス



著者は、精神障害のある夫との結婚生活が夫の死により破綻した後、

何年かを独身で過ごした後、新しいパートナーを得て同棲生活に入る。

その中で得た葛藤を元に、『シンデレラ・コンプレックス』を書き、名声を得る。



そして、著者は講演や著作に引っ張りだこの生活に入っていくのだが、

その影で長女が過食嘔吐を繰り返していたことを、知らずにいた。

長女は幼いときから優秀な上に、外見もよく、著者の自慢の娘だったのだが、

15歳の時から過食嘔吐を繰り返していた。

長女を除く家族全員が、都会に引っ越した後も長女ひとり、

イナカの一軒家で暮らし、かなりスゴイ生活を送ったようだ。

そして、名門大学を中途退学し、入りなおした別の大学も退学し、

完全にドロップアウトの生活になってしまう。


その娘のありようをキッカケに、著者は母娘の関係を考え直していく。



まず、母娘関係を考え直すきっかけになったのが、

長女の過食嘔吐であったので、著者が長女の異変に気付くまでの経緯を語った後、

長い過食嘔吐に関する説明がある。

これが、チンプンカンプン(笑

あたし、大食いで早食いで酒飲みだけれども、過食とか拒食とかっていう、

摂食障害になったことが無いので、イマイチよく分からない。

その上、痩せ型体質で体重が気になったこともないし、

体重と外見を関連させて考えたこともあんまりないので、

なんつーか……理解不能な領域の話でした(笑



が、その後の親子関係については、実感を込めて、とてもよく分かる話だった。



母親が子ども……特に、長女……に、自分が諦めた夢を重ねて、

「パーフェクト・ウーマン」であってほしいと願う構図。

男社会でバリバリと働く、才色兼備の「完璧な女」を娘に望む一方で、

男に依存し、家庭に納まっている「母親」としての自分の生き方を否定されまいと、

家庭においても「完璧な女=良妻賢母」であることも、求める。

この二つは、なかなか両立することが難しい。



基本的に、以前読んだ『アダルトチルドレン・マザー』と同じような印象。

『アダルトチルドレン・マザー』の方がぐっと実体験に焦点をあてて、

フランクな感じに書かれているので読みやすくはあるけれども、

『母と娘という関係』は、心理学的な論拠をしっかり提示していたりして、

もっと論理的というか、「正しく」書かれている感じ。

どちらも、気持ち的にとても「イタイ」本なんだけど、とてもオススメ。

アダルトチルドレン・マザー





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.12.25 12:31:24
コメント(4) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.