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2007.12.18
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カテゴリ:本@AC関連

少女たちはなぜHを急ぐのか

H=セックス、という定義づけでお読みくださいませ。



なぜ積読リストに入っていたかも、謎。

時々、こーゆー謎の積読があるのよねえ。

まあ、面白かったけど。



************************************************



データを扱う本として、2003年は古いかもしれない。

なにせ、ガングロやヤマンバ、日サロが健在。

あ~、居たねえ、そーゆーコ……(遠い目

昨今見ないってことは、絶滅したんだろうか?

彼女たちは今どうしてるんだか。

ガングロにしてもヤマンバにしても、まともな大人になっていることを祈るッ!



そんなことは置いといて、この本は以前に読んだ『さらば悲しみの性』を思い浮かべる。

『さらば……』の方はかれこれ20年くらい前の、産婦人科医の書。

なので、流行語などの表面的なものは大きく違うし、

『さらば……』は産婦人科医の著なので医学的視点も強い。

さらに、『さらば……』が年頃の子どもたち本人に向けた書であるのに対し、

その傾向を持つ子どもの親の楽観的視点を戒める書、だと思った。



『さらば……』が、安易な性に流れる子ども本人へ向けた書であるなら、

『少女たちは……』は、安易な性へ流れていく年頃の子を持つ親への書、だろう。

安易なセックスを正面から戒めることよりも、

少女たちが安易なセックスを行う風潮はどこからやってきたのか。

少女たちに安易なセックスを行わせないためにはどうすればいいのか。

少女たちの「証言」を織り交ぜながら、検証していく、と言う形。



が。

読んでいて、思う。



前提に大きく横たわるのは、『シンデレラ・コンプレックス』だと思った。

『少女たちはなぜ……』では、シンデレラコンプレックスの名は出されない。

でも、『シンデレラ・コンプレックス』を読んだ私は、

この本と併せて読むと、恐ろしさを感じる。



少女たちの、貞操観念が薄らいでいる。

これは、マスコミによるところが大きいと思う。

少女マンガでも、すぐにベッドインしてしまうし、

ティーン向けファッション雑誌でも性に関する特集はある。

中学生でもネット環境が整備されている昨今、

性に関する情報の氾濫は目を覆うものがある。



楽天ブロガーなら分かるだろうけれど、土日の足跡を辿ると、

かなりの確率でアラレもない姿態の画像が大きく貼られたブログに跳んでしまう。

これが書籍なら、間違いなく成人用の棚に並んでいるだろうと思うのに、

ネット世界ではその区別が全く無い。

中学生ブロガーが足跡を辿って、この世界に入っていくのかと思うと、吐き気を覚える。

(ついでに、削除されても繰り返し同じページを作成する、彼にも吐き気を覚える)

別に、ややこしくID管理されたページに飛ばなくたって、性的サイトは飛んでいけるのだ。

これで興味を覚えるな、というのは無理だ。



男性が、興味を覚える。

それに対して、女性は拒否できるのか。

『シンデレラ・コンプレックス』に囚われた女性には、難しい、と思う。

男性に好かれることが、女性の価値基準の大きなものだから。



シンデレラ・コンプレックスの時代は、表面上は女性が自立しようとする時代だった。

自立し、男性と対等に渡り合う力を身につけなくてはならない、という時代。

その一方、内面には「女性らしさ」という名の依存心を抱えていて、

その矛盾が女性たちを苦しめていた。



この『少女たちは……』は、少なくともその矛盾から解放されている。

男性に好かれること、彼氏に大切にされること、

それも、客観的に見て高いレベルの彼氏に大切にされること、

が女性の価値基準の大きなものだ、と依存心が丸出しになっている。



私たち、親になった者は思う。

女性の体は、育む性だ。

安易な性交渉がどれだけリスキーなものか、私たちは身に染みて知っている。

安易な性交渉で、病気にかかってしまうこともある。

その病気は、当座のものだけでなく、将来の不妊にも繋がる。

だから、気をつけなくては、と。



でも、それは親になった今だから思えることだ、とも思う。

中学生や高校生のときから、10年後や20年後、不妊で悩むことを恐れて、

性交渉を控えるとは、思えないのよね。

それよりは、当座の問題だと思う。



長い将来の話より、目前のことをもっと教えるべきなんじゃないかしら。



NOを言ったときの男の反応は、男の器を見定める基準のひとつだってこと。

NOを言ってみるのも、テクニックの一つとして必要だってこと。

男に依存しなくても、自分を一人の人間として捕らえられること。



色んなことを考えてみたりはするわけだけど。

なんか、この本、ちょっと物足りなかった。




う~ん、中途半端な読書メモ^ ^;;



さらば、悲しみの性新版






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Last updated  2007.12.18 13:04:26
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