『モネ 連作の情景展』。
次男の大学卒業式に出席するため、三田に行った帰りに立ち寄った、『モネ 連作の情景展』。3/19大阪中之島美術館にて開催。印象派を代表する画家のひとり、クロード・モネ(1840-1926)は、自然の光と色彩に対する並外れた感覚を持ち、柔らかい色使いとあたたかい光の表現を得意とし、自然の息遣いが感じられる作品を数多く残しました。同じ場所やテーマに注目し、異なる天候、異なる時間、異なる季節を通して一瞬の表情や風の動き、時の移り変わりをカンヴァスに写しとった「連作」は、モネの画業から切り離して語ることはできません。うつろいゆく景色と、その全ての表情を描き留めようとしたモネの時と光に対する探究心が感じられる「連作」は、巨匠モネの画家としての芸術的精神を色濃く映し出していると言えるのかもしれません。1874年に第1回印象派展が開催されてから150年の節目を迎えることを記念し、国内外のモネの代表作約70点が一堂に会す本展では、モネの代名詞として日本でも広く親しまれている〈積みわら〉〈睡蓮〉などをモティーフとした「連作」に焦点を当てながら、時間や光とのたゆまぬ対話を続けた画家の生涯をたどります。またサロン(官展)を離れ、印象派の旗手として活動を始めるきっかけとなった、日本初公開となる人物画の大作《昼食》を中心に、「印象派以前」の作品もご紹介し、モネの革新的な表現手法の一つである「連作」に至る過程を追います。展示作品のすべてがモネ作品となる、壮大なモネ芸術の世界をご堪能ください。展覧会は5章構成。第1章 印象派以前のモネ Monet, His Early Worksパリで生まれたモネはル・アーヴルで成長し、風景画家ブーダンとの出会いを契機に戸外で風景を描き始めました。画家を志して18歳でパリに出て、アルジェリアでの兵役を経て絵の勉強を続けます。画塾で出会ったピサロ、ルノワール、バジールらと親交を深めました。画家の登竜門であるサロンに1865年に初入選しますが、審査の厳しくなった保守的なサロンでは評価されず、その後は落選が続きました。1870年に普仏戦争が始まるのを機に、妻子とともにイギリスとオランダに滞在します。本章では、初来日の大作《昼食》やオランダで描いた風景など、モネの初期作品をご紹介します。パンフレットより『昼食』第2章 印象派の画家、モネ Monet: the Impressionist1871年末から、モネはパリ郊外のアルジャントゥイユ暮らし始めます。モネと仲間たちは1874年春、パリで第1回印象派展を開催し、サロンとは別に発表の場を設けて活動しました。精力的な制作の一方で、景気後退により経済的に困窮し1879年には妻カミーユが亡くなるなど、苦しい時期でもありました本章では、1870年代から80年代にかけてセーヌ川流域を拠点に各地を訪れて描いたモネの作品を展示しますアトリエ舟で自在に移動し、戸外で制作した印象派らしい多様な風景画をご覧いただきます。パンフレットより『モネのアトリエ舟』ポストカードより『ヴェトゥイユの春』第3章 テーマへの集中 Focusing on One Subjectモネは新たな画題を求めて、パリ近郊はもちろん、ノルマンディー地方やブルターニュ地方、地中海の港町などヨーロッパの各地を訪れて制作します。時には数ヶ月も滞在して、人影のない海岸などを好んで描きました。本章では、ノルマンディー地方のプールヴィルの海岸やエトルタの奇岩など、モネが何度も訪れた場所の作品群をご紹介します。滞在中、同じ対象であっても季節や天候、時刻によって、海や空、山や岩肌の表情が絶え間なく変化する様子をモネはカンヴァスに描き留めていきました。パンフレットより『ヴァンティミ―リアの眺め』この絵の色彩が好きで、写真立て入りのをグッズ売り場で購入しちゃったわ。今、リビングに飾ってる♪*´艸`コレ ↓第4章 連作の画家、モネ Series Paintings1883年、モネはセーヌ川流域のジヴェルニーに定住します。やがて、自宅付近の積みわらが光を受けて刻々と変化する様子を同時進行で何枚も描くようになりました。1891年にデュラン=リュエル画廊でそれらを「連作」として展示すると大好評を博し、国際的な名声を築きました。以後は別のテーマでも次々と連作に着手します。1899年からはロンドンを訪れ、〈チャリング・クロス橋〉や〈ウォータールー橋〉などに取り組みました。「連作」という手法の着想源の一つには、モネが愛好した日本の浮世絵版画の影響も指摘されています。一部のみ撮影可のこの展覧会。終盤に近いこの章から、撮影可の作品が・・・『ウォータールー橋、曇り』『ウォータールー橋、ロンドンの夕暮れ』『ウォータールー橋、ロンドンの日没』同じウォータールー橋を曇り、夕暮れ、日没と描いていて。アタシには、日没の方が夕暮れっぽく見えるんだけどなあ。赤っぽいから。・_・以下はポストカードより『テムズ川のチャリング・クロス橋』『積みわら』この『積みわら』、休んでる人がいるのがいいわね。好き。第5章 「睡蓮」とジヴェルニーの庭 Water-Lilies and the Garden in Givernyジヴェルニーの自宅はモネの創作にとって最大の着想源となりました。「花の庭」と「水の庭」を本格的に整備し、花壇の草花や、睡蓮のある池を描いています。次第に制作の大半は〈睡蓮〉となり、池の水面に映る色と光の抽象的なハーモニーが次々に誕生します。晩年のモネは、後妻のアリスや家族に支えられ、視覚障害に悩みながらも86歳で亡くなるまで制作を続けました。本章ではモネがジヴェルニーで描いた村の様子や、モネが愛した庭のさまざまな情景をご紹介します。この章は撮影可が多くて。『芍薬』『睡蓮』『睡蓮』『睡蓮、柳の反影』『睡蓮の池』以下2作品は、大阪展限定。『睡蓮の池』水面に周りの木々が映り込んでるこーゆーモネの絵、すごく好き。『藤の習作』これ白藤だよね ?この絵を見た時はなんとも思わなかったけど、今振り返ると、最近見た、松應寺や平安神宮の白藤と重なるわ。松應寺平安神宮ていうか、この絵を展覧会で見た時は、藤というよりも葡萄みたいだと思ったんだった。マスカットとか、黄緑のやつ。そう、あまり藤としては見てなかったんだった。^ ^;この展覧会、 オールモネで すっごく贅沢 ! ! !なかなかないよねぇ。こーゆーの。チケット代、2,500円もするけど、仕方ないかなあと思う納得度。^ ^;ただものすごい人気で、人が多く、混雑するので、平日16時以降がおすすめ。・・・という情報をあらかじめ仕入れていたので、15時過ぎに行ったんだけれども、16時半なんてがら空き。ひとりで一つの絵を独占して見ることもできちゃって。 *´艸`15時台にはゆっくり見られなかった絵を、16時半からもう一度見直したりしちゃったわ。そう、モネ二巡。(笑)この展覧会、5/6まで開催。閉幕間際だし、ゴールデンウィークだし、メッチャ混みそうだけどとても良いので是非是非♪