カテゴリ:美術館・博物館の話
東博の法然と親鸞展、終了日(4日)前日に行ってきました。
終了1日前の休日なのに、入場待ちの列がありません。中は混んでいるもののすんなり入れました。 そして相変わらず、来館者の年齢層がお高めです。平均70歳ってとこでしょうか。 念仏で誰でも往生・・・。ひっ迫した事情でもあるのかしら?(コラ) 後期の展示にも行ったのは、前期にはなかった「山越阿弥陀図」(禅林寺蔵)を拝見したかったから。 (画像はこちら) 山の向こうに阿弥陀さまがにょきっと現れてて、山の手前は雲に乗った観音・勢至ペアが駆け寄ってくるところの絵。 金戒光明寺の山越阿弥陀と違った良さがありました。控えめというか、派手じゃないけど気品あふれる感じです。 絵の中に、縦に三分割するような筋が入っていましたが、元は三曲の屏風だったのですかねぇ。臨終を迎える人の枕元に立てて置いたような・・・。 よく見ると、阿弥陀様の背後は遠くまで海になっています。 初めて気づきました。 阿弥陀様は、山だけでなく海も越えて来てくださったのでしょうか。 入館したときはざんざん降りだったのに、出るときには雨がやみ、青空が見えていました。 いつの間に!? 上野の黄葉も見頃でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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>念仏で誰でも往生・・・。ひっ迫した事情でもあるのかしら?(コラ)
これは言われてみれば……の仮説ですね。 無意識的に、そうなのかもしれません。 やっぱり、「カッコイイ」ものよりも「ありがたい」ものを優先したくなると、思います。 それにも関係しますが、あとはやっぱりメディアの「煽り」でしょうね。 「阿修羅展」なんかと比べると、ずっとおとなしいですもの。 アルフィーの高見沢(阿修羅の時はそうだったような)を起用するような変なテンションがないですよね。 「今、浄土がアツイ!」ってことで、「25菩薩総選挙」とかやったら、若者は食いつくのでしょうか? あ、煩悩まみれでNGですね……。 そして、「海」はどこの海がモデルなんでしょう? 何となく、小学校の国語の教科書で読んだ、「あの坂をのぼれば、海が見える」というフレーズ(作品名失念)を思い出しました。 (2011年12月04日 22時08分20秒)
↑このフレーズ、確かにどこかで聞いたか読んだかした記憶があります。どこででしょう?国語の教科書?
この前後のストーリーはまったく覚えていないようですが・・。 南無阿弥陀仏と唱えれば極楽に行けるとは、ありがたい教えです。 これならぐうたら宗脱力派の私でも、唱えるだけで極楽往生ですもの! 見ている皆様も、あまり会話せず、じーっと黙って凝視している方が多かったような気がします。 空海と密教美術展も仏教美術の展覧会だったけど、雰囲気はがらっと変わりましたね。 「海」のモデル、阿弥陀様が西方浄土にいらっしゃるということで、日本列島から見て西側というのはどうでしょう。 とすると日本海? もっと先、東シナ海とかインド洋ですかね。 (2011年12月05日 00時08分13秒) |