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カテゴリ:旅行日記
ミュンヘンの5星ホテルの最上階、、、、、、、
そこは、アラブだった。 夏の避暑地としてミュンヘンを選ぶアラブ人がここ数年急増していて、マイギャラリ-の周りも毎年6~8月はベールにつつまれたアラブ女性が行き来する、とってもアラブな空間になってしまう。(注1) マンションをもっているアラブ人も多く、マイギャラリーの周りにはたくさん夏の別荘として使われている高級マンションがあるのだが、その他の別荘をもたないアラブ人は当然高級ホテルに長期滞在、夏はどのホテルのスイートもアラブ人でいっぱい、という現象がおきているのであった。 チャールズホテルも例に漏れず、みごとにアラブ人だらけ。 スイートが並ぶ最上階についた瞬間、はげしくスパイシーな匂いがフロアをたちこめていた。 お香と、香辛料と、肉を焼く匂いがする。 夕飯時なのだろう。 ん? 夕飯時、ってまさか部屋でグリルしているわけじゃ、、、、? なんでも、彼らは本国から召使い、子守り、そしてコックをつれてきているそうだ。 普通はホテルの部屋内で火を使って料理する、なんて考えられないが、そこはホテル側も一番高い部屋を何ヶ月も借りてくれているのだから、見てみないふりをしている、というところだろうか。 もうすでにマイリビング化したデラックススイートをチラっとみてしまった私は、さすがに軽いカルチャーショックを感じてしまうのだった。 それにしても、みごとにホテルはアラブ占領地区になっている。 スパにもアラブ人しかいないし、(ただし男性のみ。アラブ女性の姿はない)バーにたむろしているのもアラブ人ばかりだし、テレビの番組も半分アラブだし、シャンプー、リンスにもアラビア表示がある。(ドイツ語はなし) 唯一のアラブフリーゾーンは、レストラン。 (そう、彼らは自室で食べてるからね) こんなにアラブに囲まれているのだから、少しは文化交流を、、、、、と思ってはみたものの、あの喉に痰がからんでしまったような言葉を聞いても、右から左に動くミミズのダンスのような文字をみても、まったくもって理解不可能。 おまけに、アラビアンナイトにでてくるような褐色の肌に吸い込まれるような黒い瞳の王子様の姿はどこを探してもあるわけもなく、でっぷり太ったアラブのおやじ達にかこまれながら、 私がアラブ通になる日は果てしなく遠いのかもしれない、とためいきをつくのである。 おわり 注1 カテゴリードイツ四季折々のエピソード、ミュンヘン、夏、アラビア を参照 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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