有馬記念
今日の中京日経賞に出走したリーチコンセンサスは、スタート直後に躓いて良い位置取りの取れない競馬になってしまいました。それでも直線はしっかり伸びて3着に入り、優先出走権を取ってくれたのは大きかったです。次走予定なども決まっていますが、それまで馬体の異常が出ないことを祈るばかりです。さて、明日は中央競馬の一年を締めくくる有馬記念。超一線級の馬は見当たらず、例年に比べると少し小粒な印象ですが、馬券的には面白そうです。メンバーを見ると先行馬は多いですが、何が何でもハナというタイプという馬はおらず、気分よく走れればハナには拘らない馬が多いですね。リーチザクラウンが逃げるという予想が大方のようですが、今回は牡馬相手で控えては勝負にならないテイエムプリキュアが注文をつけてハナを取って大逃げに持ち込む展開になるのではないかと思います。とはいえ、ある程度リードを取ったらペースは落とし、離れた二番手でリーチザクラウンが競馬を教えつつの競馬、3番手にミヤビランベリ以下が続き、テイエムプリキュアは少し早いペースですが実質的には平均ペースの縦長の競馬になると予想します。アンライバルドは縦長の競馬でいつもの競馬になると厳しいですが、今回はデムーロ騎手への乗り替わり。一昨年本命にしたダイワメジャーに乗って、誰よりも早めに動いて我慢させる競馬で3着確保。そのほかのレースなどを見ても中山コースは手の内に入れていそうで、内枠を利していつもより前での競馬をしてくれそうに思います。追い切りでは久々に6Fでの追い切り。好調時は6Fで追い切っていましたが、その後の不調時は7F追い。この馬の性格を考えると直前に追い込みすぎない方が良さそうで、復活の期待も十分。ブエナビスタは牝馬では実績十分。ただ、牡馬相手の重賞では札幌記念の2着のみ。その内容も断然の上がりで伸びて届かずの競馬ではなく、35.1でサクラオリオンと同じ上がりで、同じ位置にいたそのサクラオリオンと僅差。勝ち馬もG1では中心馬とは言えないヤマニンキングリーですから、時計の掛かる馬場と小回りになると急にパフォーマンスを落とすタイプに思えます。好調の横山典騎手に乗り替わりますが、ずっと乗っていたのが安藤勝騎手でしたから、この乗り替わりは好材料と考えるのはどうでしょうか。陣営は中段からの競馬を考えているようですが、テンから出していくと行きたがる馬なだけに、そのような競馬ができるかも疑問です。ミヤビランベリはスタミナを必要とする府中の2500mの重賞を2勝。早めのスパートになる七夕賞でも結果を出しており、中山の2500はかなり合いそうな条件です。滞在競馬で体が太かった札幌記念は競馬にならず度外視。上がりの競馬になりそうもない今回は楽しみです。マイネルキッツは少々ゲート難があるため、縦長の競馬になるとどうか。テン乗りも難しそうな馬なだけにどうでしょうか。コスモバルクは買い材料がありません。去年本命に推して期待に応えてくれたエアシェイディですが、去年はオールカマー→天皇賞→有馬記念とG1は2戦だけだったのに対して、今年はJCを使っての3戦目。加えて調教内容もオールカマー(坂路) ↓天皇賞(坂路) ↓有馬記念(北Cコース)で、いかにも有馬記念でピークの調整で狙いましたが、今年は体調自体が良かったために新潟記念(北Cコース) ↓天皇賞(南Dコース) ↓JC(北Cコース)で、今回は北Cコースで騎手が乗って馬なり6F82.4ー65.3-13.2去年の内容と比べると物足りず、やはりピークではないと見ます。また、馬群がそこそこ固まると見た去年と違い、今年は縦長になりそうなので使える脚が短いこの馬には厳しいように思います。マツリダゴッホは自分の競馬になると強いですが、縦長になると捲りきれるかどうか。また、南Dコースで長めからの追い切りだったことを見ると、少し太いか?リーチザクラウンは脚質はコースに向きそうですが、いつもそこそこの競馬をするだけに人気先行になりやすいタイプ。逃げ馬の場合はどんなに惨敗してもたまに馬券になるほうが馬券的には買いやすく、いつもそこそこの競馬をするのは、逆にいえば力負けしているという印象で、馬券的には難しいです。ドリームジャーニーは距離を考えると後方からの競馬になりそう。使える脚が短いだけに縦長になるとどうか。また、いつもは6Fからビシッと追っているのに今回は5F追い。体調もどうでしょうか。スリーロールスは先行力があり中山は良さそう。血統的にも切れよりも良い脚を長く使うタイプで、今回のレースに向きそうです。ただ、浜中騎手が中山の経験が他の騎手に比べると少ないこと。馬の力を信じて思い切って自分から仕掛けられるかどうかがポイントになりそうです。イコピコはこの距離はピッタリ合いそう。先行する競馬も追い込む競馬もできるタイプで、馬注を見ると騎手の性格がそのまま出ているような位置取りでの競馬になっています。今回も位置取りがポイントになりそうですが、内田博騎手への乗り替わりがどう出るでしょうか。テイエムプリキュアは牡馬相手のここでは厳しいでしょう。ただ、大逃げして後続が追いかけてこなかったときは、力関係は全く関係なくなります。その可能性を秘める馬なだけに少し押さえておきたい気もします。シャドウゲイトはシンガポールで勝った時以降は結果を出せていません。外枠で良い位置も取りにくいでしょうし、厳しそうです。セイウンワンダーはどんな相手・条件でもそこそこの競馬をします。ただ、そのいずれも連対圏内の決着が決まってからの3着確保という印象で、それ以上の競馬はどうでしょうか。ネヴァブションは直前でコース追いしてから坂路で49秒台を出すという異例の追い切り。これで馬自体は変わるかもしれません。ただ、やはり枠順が厳しいですね。狙いはここで惨敗しての来年の中山開催でしょう。フォゲッタブルは近走の充実を物語るように素晴らしい追い切り。前走は菊花賞が厳しいレースだったので反動がどうかと思いましたが、むしろ更に上昇しているような動きでした。この枠順はいかにも厳しく、1周目のスタンド前では好位は取れなさそう。ただ、基本的に前で競馬をしてくれる騎手ですから、徐々に出していくような競馬をすれば好走の可能性も十分です。◎スリーロールス○ミヤビランベリ▲アンライバルド△1イコピコ△2フォゲッタブル△3テイエムプリキュア今年はボックスで。