「絶対零度2」ここは拾わなVol.3
「絶対零度2」もあと一話。10本目ともなると1本目の芝居がどんなんやったんか、記憶が薄れてる。そら、ワタシら瀧河サンとちがうから。9話、10話の芝居を観て、自称『玄人』な輩が言うだろう。たぶん、こんなかんじ。「桐谷健太ってさぁ、アイツしゃべり方が息が抜けててセリフが下手糞だよな」 はいはい、ならば1話からもう一回どうぞ。録画してたらね。序盤は主人公の桜木泉(上戸彩ちゃん)が足手まといで迷惑顔のエース瀧河信次郎(桐谷健太くん)は、周囲にテキパキ指示を飛ばしてサクサク行動し、余裕の表情で同僚をからかってみたり、勢いのある人物として描かれる。当然、瀧河(桐谷健太くん)は腹から声を出してキビキビと言葉を発し、桜木(上戸彩ちゃん)には高圧的な物言いをする。その高圧的な物言いが徐々に諭す口調に変わってくると、中盤になれば、ちょっと気遣いのある台詞や桜木(上戸彩ちゃん)の気分を受け止めてやる台詞が混ざってくる。 そういう台詞を云う時は、かなり力を抑えた発声だがエース瀧河(桐谷健太くん)のまま。また、中盤からは鉄面皮から人間味のある印象への移行を表現するため、感情を乗せた話し方を見せるようになってくる。 抑揚や表情が大きくなる場面をつくるってこと。さあ、終盤戦ですわ。だんだん悩みの種がスキルを圧迫し始めて、自分に疲れてきた瀧河(桐谷健太くん)の話し方が大きく変わってくる。けっこう頼りにしてる室長(北大路欣也さん)や、気付いたら懐に入れていた桜木(上戸彩ちゃん)との会話が、ここいらから『息を抜く(無駄に息を漏らす)発声』、に変わってくるんだな。ところにより、キビキビ度ダウンの瀧河サン。 しかし、指揮命令場面や潜入先で対象者と会話する場面は、やっぱりハキハキしゃべるんで、『現場が命』キャラ持続。やはり仕事、丁寧です。物語も佳境に入り、序盤から中盤は高音で幼さの残る話し方をしていた桜木(上戸彩ちゃん)が、終盤にさしかかると静かな落ち着いた声色で考えながら話すようになってくる。9話あたりからはメイクもかなり変えてきてるので、合わせ技。気分に浮き沈みの出てきた瀧河(桐谷健太くん)と、好対照な描写。二人の反比例の様子がよくわかる。成長物語ですから。 目的の一致した芝居。やっぱり、現場熱いねんね。 朗読文、発声練習、会話フレーズ、発声呼吸練習用CD14種類、シャドーイング練習用CD13種類、呼吸練習6,8秒、のセット。トレーニング用教材一式