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昨夜、三島由紀夫の名作「朱雀家の滅亡」鑑賞。 國村隼さん、かっこいい! だって國村隼さん、かっこいいぞ! 香寿たつきさんの老け役振りは凄い。 近藤芳正さんから滲み出るあのヒョウヒョウとした空気が、ともすれば張り詰めすぎる舞台上の空気を宥めるようにとりなす。 柴本幸ちゃんのサラブレッド振りも、木村了くんの演劇大好きっぷりも、あぁ、なるほど、小劇場ならではの空気振動で伝わって来る。 新国立劇場小劇場。 演出は宮田慶子さん。 歳月を経るほどに濃密さを醸す美酒か。 難を云えば一点のみ。 良い芝居には、『残心』が欲しいじゃないか。 それにつけても、國村隼さん! だからこそ、突如、声を荒げては客席を驚かせるのだ。 あぁ驚いた。 パントマイムで見せる『作業』の動きも、この瞬間、この人物が何を行っているのかつぶさに見えてくる。 そして、予想に違わぬ眼力よ! 目線がこちら方面に向くだけで、おぉ、とたじろぐ始末。 大ベテランの技に、感激。 (2011.10.07公開、2011.10.08脱字修正)
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Last updated
2011.10.08 02:04:15
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