タモリ論
タモリ論(新潮新書)【電子書籍】[ 樋口毅宏 ] この本を新幹線で一気読みして号泣した方が弁護士でもある著者の現夫人だという。 エッ? なぜ? 10年前の刊行であるから決して古くはないのだが、私には何も感ずることがなかった。 だから何故号泣なのか…? それはともかくようするに本書は、 フジテレビの落日、「いいとも!」の終焉がテーマなのだ。 そもそも本書を読もうなんて私が思い立ったのは単にネーミングの法則に釣られたからなのだ。 今のタモリはNHKの、ブラタモリ、でその博学ぶりをいかんなく発揮しており、それがまた人気を呼んでいるわけで、いまさら、「いいとも!」の話ではない。 で、読んでみたら、フジテレビの落日、「いいとも!」の終焉話、もう何度この本を放り出そうとしたことか。 まあそれはともかく、フジテレビの落日は、どうやら本社をお台場に移転したあたりから始まるようだ。 移転は、平成9年ころ、凋落は、平成12年ころ、この本が書かれたのは、平成13年だから、時期的にはそれぞれが有機的に連動しているということなんだろう。 ようするに、いいとも!は、視聴者から飽きられたと言う事だ。 でなければ、タモリが恵俊彰に敗けるわけがない。 さらに、テレビ界自体がもう泥沼に入り込んでいる。 地上波のなんとつまらないことか。 どの局も同じものばかり。 だからあたしゃあ毛色の違う、ブラタモリが好きなのだ。 やあい、地上局よ、悔しかったらプロ野球を流せよな!(8/17記)