入院中の日記 その5
2008年12月1日(入院33日目) 11月いっぱいで、母、長期休暇に入る。会社規模でユーの回復をバックアップしてくれている様で、帰りの電車で突然涙が止まらなくなり困った。ユーにとっては大変な病だけど、こんなに沢山の人に応援してもらえるのは本当に幸せ。ユー、絶対に良くなるからね!今日はバァバが来てくれた。ペースト食を連日完食。看護師実習生の男の子を見て不審顔。私が戻ると泣く。不安・安心といった感情も、少しだけれど見られるようになってきた。今日からベッドの上ではなく、リハビリテーション科へ行ってリハビリ開始。初めての場所にキョロキョロ、マットでの体操は苦しいのか涙。先生に抱かれ、膝の上で玩具遊びをすると、ゆっくりと指先が“ピクッ”と動いた。何回かは押すしぐさも見られて感動!!ほんの少しの事で、物凄い喜びを感じる。やはりこの経験は無駄ではない。ユー、またありがとうを言わせてね。 2008年12月6日(入院38日目) 摂食外来の先生に2度目の受診。だいぶ良くなったと褒めてもらい安心。これからはとろみ剤を入れずに食べさせてOKとのこと。少しの事でも進歩があると嬉しい。摂食の先生曰く、首が据わるかどうかで先が変わってくるとの事。「この子は必ず回復してくると思うんだけどなぁ」と言ってもらえて心底嬉しかった。たった1歳。可能性は無限大。ユー、お母さんと頑張ろう!! ・・・やっと現実が飲み込めて来たころですかねぇ。診て頂いた先生が言う事全てに、期待のできるニュアンスを探し求めていた「チルチルミチル時代」です。一人にされる事を泣いて嫌がっていたユー。発症後は誰が出入りしても何も変化は起きず、「ちょっと行ってくるね。」と声をかけては、廊下でグレーのため息をつきまくっていたこの頃。すべてにおいて躍起になっていたかなぁって思います。何処へ進めば良いのか、広い交差点でポツンと独りたたずんでいるような気分でした。