横浜市学校・地域連携活動報告会
横浜市では各学校の地域コーディネーターの活動が盛んな地域です。今回は地域コーディネーター養成講座のまとめの報告会に参加しました。横浜市では各校の地域コーディネーターと、その活動を地域でサポートする学校支援地域本部が連携して活動していて、今回の報告会でも30件の報告が行われていましたが、PTAの延長線上で学校と地域の活性化に取り組んでいるケースが多いことが印象的でした。その一方で地域本部の位置づけがもうひとつはっきりしていない印象も受けましたが、これらの組織が有機的に結びつくことができれば非常に有効だろうという印象を持ちました。講演ではNHKアナウンサーの村上信夫さんがことばの力について、ラジオでのエピソードも交えてお話しされました。ラジオというのは音声しかないメディアなので、それを補っているのはリスナーのイマジネーションです。だからこそラジオは面白いという風にも言えると思います。たとえばラジオショッピングの返品率はテレビに比べてかなり低いそうです。音声だけの情報をもとに買うことを決めているので、実物を見たら違ったということが起こりにくいそうです。つまりその商品の目に見えないところに価値を見出して注文していると考えることもできます。形(言葉)から心へ楽しいから笑うんじゃない、笑うから楽しいんだという言葉がありますが、言葉が心を作るという側面も大切だと思います。応用行動分析学では人間の行動を決めるのは意識ではなく経験だとされています。意識という概念を否定することには違和感を感じますが、目に見えるのは行動であるということから考えると、形を無視して心だけに注目することが本当に正しいのかということを考えさせられました。