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3月に奈良公園の鹿をボーガンのような矢で死に至らしめた犯人がやっと捕まったそうです。県外者でした。目的は肉を売って金儲けすることにあったのだとか。
確かに、奈良と三重の県境にある高見山のあたりでは鹿肉を食べさせてくれる店がありますが、よりによって昔昔その昔から神の使いとして大事にされている鹿を狙わなくとも・・。 なんといっても奈良公園の鹿は「十三鐘」でも知られるとおり、大事にされ、殺したら死罪だったのです。今でも、自動車で轢いたりしたら罰金です。「十三鐘」は前にこのブログでも紹介したことがありますが、興福寺五重塔の三条通をはさんだ向かいあたりにある興福寺菩提院へどうぞ。 奈良公園の鹿は天然記念物に指定されているため、文化財保護法違反で、刑は5年以下の懲役または禁錮もしくは30万円以下の罰金になるんだとか。故意で悪質な場合はもっと重くてもいいのにと思わないでもありません。 ところで、最近、鹿の害があちこちで問題になっていますが、奈良公園の鹿が悪さをしたというのはあまりニュースにはなりませんよね。実は、奈良公園の鹿も農作物を荒らしたり、人間に怪我をさせたりすることもあるのですが、そういう悪さを覚えた鹿は二度とシャバへは戻れないように隔離されてしまうのです。公園内を自由にウロウロしている鹿は鹿せんべい売りのおばちゃんの前に積まれた大量の鹿せんべいもお客さんがお金を払うまでは決して手・・いや、口を出さないのです。たまに、まだわけのわからない小鹿が口を出そうとすると、おばちゃんに鼻をグイグイされるそうです。 と、書いていくと、じゃあ、害を与える鹿を殺した場合は?・・ってことも考えておかないと、と、考えると、これが、私の頭の中では捕鯨問題に発展してしまって、どうしたものでしょう?! 牛や豚は食べるために飼育しているから殺して食べてもいいけど、鯨はかわいそうだというのはよく理解できません。 牛や豚や鶏でも鯨でもなんにしろ、食べられる側にしてみれば、「なんだかんだ言っても、結局、殺されるんでしょ!」ってことで・・・。表現しにくいけど、信用している相手に裏切られて殺されるのと、はじめから警戒している相手に殺されるのとどっちが残酷なんだろうなぁって考えてしまうのです。人間の側も、同じ鹿でも奈良公園の鹿を殺すのは残酷だけど、山や畑を荒らす鹿を殺すのは仕方がないと思ってしまうのは人間との信頼関係の問題が関係しているように思うし。奈良公園の鹿の場合は宗教的な意味合いもあるとは思うけど。そう考えれば、生まれたときからお腹いっぱい食べさせてもらい、暑さ寒さを凌ぐ場所を与えられ、外敵から守られて人間の手で大事に大事に育てられ、信じてきた人間(飼育者ではなく、人間という存在を意味します)に裏切られてしまう牛や豚などの家畜ってかわいそうな気がします。でも、かわいそうだから食べないとはならないし、絶対においしく食べてしまうし・・。と、いうことで、信頼関係を考えると、「鯨がかわいそうだから」という考え方はなんだかよく理解できません。感情は排除して議論すべきです。 脱線してしまいましたが、奈良駅周辺で「この近くで鹿肉を食べさせてくれる店はどこにありますか?」などという質問はしないようにしましょう。ほぼ間違いなく、唖然呆然とされます。そして、聞かれた人は帰宅後、「今日、駅のへんで、んなアホなこと聞かれたでぇ!」と家族や近所に触れ回りますから。実際、お隣のおばちゃんから聞かされたことがあるんですから! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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