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2004/11/20
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カテゴリ:観賞
 天竜の稽古の後、夜10時から「ハウルの動く城」を観た。

 静かな始まり、静かな終わり。見終わっての感想は、一応、ハッピーエンドとは言うものの、「うーん」と後残りの悪い終わりであった。まさしく「今」の映画である。

 生き方を環境で決められている女性(設定が17歳と聞き驚く)、表面を着飾る魔法使いの卵の青年、そして作られている家族、そして城と呼ばれる家。まさに、現代の日本が抱える日本人の生き方を抽象化して形に起こした作品だった。

 火の悪魔は、私にはどうみても「石油」に見えてしまったし、青年の自由はこの火の悪魔によって生み出され、振り回されてしまう。そう、アメリカが必要にイラクを攻撃しているのは、この火に心臓を奪われたからだと思う。その後ろをくっついて生きている我々日本人が、金髪に染めて着飾る青年であるし、または生き方を決められず精神的に老人になってしまっている人間がどれほど多いか。

 アルツハイマーや老化が恋愛(トキメキ)によって解消されると聞いたことがあるが、女性が「私は美人じゃないし」と言った瞬間老婆に戻ってしまうのはまさに、典型的じゃないか?話の展開が「千と千尋」みたいだし、メッセージ性の強さが「もののけ」みたいだったし、きっとこの作品は脚本の時点で、かなり頭を抱えていたに違いない。

 私は、宮崎アニメの中では「トトロ」が好きである。あのシンプルさが奥が深いし、現実に戻っても、森や風や草の陰にトトロがいるのではないかと思わされる、幸せな心地が好きだ。多分、「ナウシカ」や「ラピュタ」が好きな時というのは、日常にドラマを求めている時で、マンネリ化した日常に飽き飽きしている時に観ているとワクワクしたりする。

 今回の作品を観た後に、何故かダンナに対して優しくなろうと思ったりもした。ハウルの動く城をただ、掃除するだけの女性がいる存在意味、青年が守るものが出来ることで生まれる勇気、そして年寄りの偉大さと癒し、そして子供。そこに作られた家族が支えあって城に暮らす様子は、宮崎氏が今の日本人の生き方、生活、家族のあり方に何か疑問を投げかけているような気がしてならない。

 自分も含め、女は知恵を持ち、社会に出て活躍できる権利を身につけた。しかしその一方で、守るものがないと生きることが出来ない男の立場を危うくし、城の中が混乱に陥っているのは言うまでもない。決して女は家にいろというわけではないのであろうが、女が強く城を支えているからこそ、城は守られ、家族が安定していく。そんな大役を担っている。しかし、それは保守的に生きるのではなく、生き生きと恋して生きていけば、若々しくいられるのだというお灸も据えながら、そんな家族が増え、「石油」→便利快適な社会に魂を奪われなければ、戦争は無くなるのではないかとも訴えているようである。

 スローライフ、そしてシンプルがハッピーなのかもしれない。





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最終更新日  2004/11/22 04:12:17 PM
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