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恒例のランキング、今回はもらって嬉しいお歳暮とは? アンケート結果、 第一位 商品券 1097票 第二位 ハム・ソーセージ 708 第三位 海鮮類 554 第四位 酒類 493 第五位 フルーツ・果物 430 第六位 カタログ・ギフト 427 第七位 ビール券などのギフト券 414 第八位 洋菓子 379 第九位 コーヒー・お茶 263 第十位 チーズ・乳製品 203
商品券を贈るという事に対して抵抗はあっても、利便性、換金性を 考えれば、貰う側としては一番嬉しいものかもしれませんね。 ゴルフコンペの景品も、最近は商品券にほとんどがなりました。
ところが、面白かったのは、盛岡支店在勤時のお話。コンペの幹事として 賞品を東京の感覚で商品券にしようとしたら、地元の方にえらく怒られた のですよ。賞品は、重くて・大きくなくては、いけないと。。持ち運びの利便性 から商品券がいいのですが、地方は車社会ですのでみんな自家用車で コンペに参加するので、大きくて重くても構わないと。
カートンで、キャベツとかトマトとかの野菜、柿とかスイカなどの果物、 卵などの食料品が、賞品として選ばれるわけです。私のような単身赴任者 が、キャベツなどカートンで貰ってもどうしようもないので、社宅の前の 食料品店にあげてしまいました。したら、お返しにバナナをひと房もらい ましたが。。( 笑い )
この人誰だかわかりますか? 五千円札の肖像にもなったことが ありますよ。そうです、新渡戸稲造。 盛岡生まれの、農学者・教育学者・倫理哲学者で、1884年< われ 太平洋の架け橋とならん >と、私費でアメリカに留学。 < 武士道 >を英語で書き上げ、1900年初版が刊行されると、 世界各国語に訳され、ベストセラーとなりました。1920年、国際連盟 が設立されると、事務次長に選ばれ7年間勤め上げた、国際人でも あります。
なぜ、今回のサブジェクトで新渡戸稲造をとりあげたかというと、この < 武士道 >第6章< 礼 >に、日本人とアメリカ人の贈り物に 対する、感覚というか、文化の違いが書かれていたからなのです。 すなわち、日本人は贈り物をする時に( これはつまらないものですが ) と言って贈りますが、アメリカ人は( 貴方の為に、素晴らしいものを選び ましたよ。 )と自画自賛します。
原文は、 他でもない、アメリカで贈り物をする時には、受け取る人に向って、その 品物をほめそやすが、日本ではこれを軽んじ卑しめる。アメリカ人の 底意はこうである。 ( これは、善いものです。善いものでなければ、私はあえてこれを君には 贈りません。善きもの以外の物を君に贈るのは侮辱ですから。) これに反し、日本人の論理はこうである。 ( 君は善い方です。いかなる善きものも、君に適わしくありません。君の 足下にいかなる物を置いても、私の好意の記しとして以外にそれを 受取たまわらないでしょう。この品物をば物自身の故にでなく、記しと して受け取ってください。最善の贈物でも、それをば君に適わしきほど に善いと呼ぶ事は、君の価値に対する侮辱でもあります。 ) この二つの思想を対照すれば、究極の思想は同一である。どちらも、 おそろしくおかしいものではない。 アメリカ人は贈物の物質についていい、日本人は贈物を差し出す精神 について、言うのである。
贈物とは、受け取る側の気持ちを汲んで贈るもの。せっかく贈るお歳暮 ですから、受け取る相手の喜んだ笑顔を想い浮かべながら、是非選び たいものですね。
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