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第八章
機内に流れる<美しく青きドナウ>の曲と共に、オーストリア航空機は駐機場へと ゆっくり進む。このワルツは、ヨハン・シュトラウス2世によって、1867年に作曲 された。オーストリアでは< 第二の国歌 >として、誰からも親しまれているもの である。
中心部へと向かった。
両親を亡くし、天涯孤独であるカテリーナと、関係が次第に深くなっていったのは、 当然の流れであったのかもしれない。クリスマス・マーケットで知り合ったその晩 の抱擁が、若い二人の愛を確かなものにしたのも、また事実であった。 求め合った。窓辺から差し込む朝日の中で、トミーに体を預け寝息をたてる彼女を見て いると、彼の乾ききった心に幸せと安らぎが、いつも訪れるのであった。
梨華の憂いをたたえた美しさ、そして長い黒髪を乱しての演奏が、東洋の神秘として 異国の人々を、恒に魅了したのだった。また聴く者の胸をどきどきさせるルバートの妙、 ため息のでるようなピアニッシモ、音色の無限の変化、その自由自在な演奏に対し、 多くの音楽評論家達が絶賛した。
ピアノの独奏で始まる、ヴェートーベンの5番をこよなく愛していた。カテリーナが是非 行きたいというので、音楽に興味のないトミーも、しかたなくついていく事とした。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番が演奏された。
幾度となく応じていた。音楽そのものは、トミーにはよくわからなかったが、自分と 同質の< 孤独と虚無感 >を、梨華の姿に強く感じたのであった。そしてなぜか、 同じゆりかごの中で、寝ていたような懐かしさと共に・・・・
代表的な料理である。トミーは料理を口に運びながら、今回の重要な任務につき カテリーナに、話すべきか迷っていた。最初の出逢いからして、トミーが危険な仕事に 携わっている事を、カテリーナは気づいていたが、自分からそれを尋ねることはなかった。
この任務が無事終わったら、カテリーナと結婚しょうと、トミーは決めていた。 素敵な音楽、おいしい食事、そして愛するトミーがそばにいることで、カテリーナは 幸せそのものであった。
の小箱を出すと、カテリーナに渡した。カテリーナが嬉しそうに箱を開けると、星形の ペンダントが入っている。トミーはそのペンダントを、カテリーナの細い首にかけてやった。
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