想い出は心の宝石箱に。。。

     およめちゃんのお母様が静岡出身ということで、元祖わさび漬けを戴きました。

　　お～～～、このはでっちい包装紙に、見覚えが・・

　　(^^♪

　　　あれは三年前　とめるあなた　ききもせず

　　　元祖田尻屋わさび　ぱくりと口にいれた

　　　ひなびた絵柄の　　包装紙　

     　あまりの　からさに

　　　涙目言葉さえ　なくしてた～～

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(^^♪

　　静岡といえば、わさび漬け。星の数ほど生産者はいれど、宝暦3年徳川九代

　　将軍家重の時代に創業した、この田尻屋こそわさび漬けの元祖だと。静岡山地の清流に

　　育つ本場の山葵をふんだんに使い、灘の酒粕に漬けこんだ手作りの逸品。

　　地方の名産品が、ネットで簡単に手に入るご時世。ところが、田尻屋は勿論通販など

　　せず、予約のみの限定生産販売。予定数量を販売すると、午前中で店じまいになることも

　　あるという、地元でもなかなか手に入らないわさび漬けだそうです。

　　それでは、早速食べてみましょうか・・・

　　くう～～～～～～！！　きく～～～～！！！

　　鼻にツ～ンとくる、この感触・・・やはり、山葵がちがいまんな・・

　　うみゃ～～！！！

　　そういえば全国各地で、当店こそ＜　元祖　＞という看板を、よく見かけます。 

　　たとえば、元祖名乗る和菓子屋として、東京都新宿区住吉町の＜　大角玉屋　（いちご

　　豆大福　）＞、東京都板橋区の＜　一不二　＞、群馬県前橋市の＜　金内屋　＞、

　　三重県津市の＜　とらや本家　＞、三重県伊賀市の＜ 欣榮堂　＞、滋賀県大津市の

　　＜　松田常磐堂　＞などなど。　　

　　お互いに元祖とか本家とか勝手に名乗っているうちはいいですが、商標登録に

　　関し裁判沙汰にあるケースも多々あります。三島市にある鰻屋さんでは、＜うなよし＞

　　という店名を巡って長年争われました。やっと片方が折れて、＜　本町うなよし　＞

　　と店の名前を変えて、和解にもちこまれたそうです。

 　　皇子は、福島県郡山在勤が2度に亘、通算9年のお勤めでした。

　　この間会津に幾度となく足を運んだのですが、街中には＜元祖ソースカツ丼＞

　　の幟が、はためいていました。  　

　　会津のソースカツ丼は、丼の飯の上に千切りキャベツを敷き、その上にカツを載せた

　　もので、このキャベツを敷いたところが、全国初めてだそうです。

　　ところが、ソースカツ丼を紐解くと、福井のヨーロッパ軒が元祖であるとの

　　記事を見ました。

 　　福井を訪れると、まずはこの店を目指すという観光客も少なくなく、店の前には行列が

　　できていることもあり、ゴールデンウィーク中などは、1日に800食近くのソースカツ丼が

　　提供されると。　

　　ヨーロッパ軒のソースカツ丼は、厚さ8ミリにスライスされたロースと、モモのカツ計3枚。

　　カツの上にソースをかけるのではなく、ソースにくぐらせているというところは会津

　　と同じですが、会津ようなキャベツの千切りは盛られていないそうです。

　　消費者はどうも、元祖や本家というレッテルに惑わされ、購買行動につなげてしまう

　　傾向があります。しかし、元祖や本家が必ずしも美味しさを保証したものではなく、

　　看板倒れに出会う事も稀ではありません。

　　あっ・・この田尻屋のわさび漬けは、名実ともに元祖に相応しい逸品で、

　　ごじゃりまする。

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