想い出は心の宝石箱に。。。

        第拾弐章

      万延元年。

      待ちに待ったその日がきた。


      昨夜来の雨は、明け方から、

      雪に変わっている。

      恵美凛と47士は、降り積む雪の中を

      桜田門へと、ひたすら歩みを進めた。

      旗竿には、丸の中に金と記した、赤い布が

      風雪にはためいている。


      小一時間ほどで、桜田門へ着いた。

           

      (   あちゃっ～～～、こりゃだめだ・・・ )

      吉田沙保里、井上康生達が、柔道着の兄ちゃん達を

      引き連れて、待ち受けていた。


    （　あらあ～～、オリンピックの、メダリスト達。

 　　    サインもらっちゃおうかな・・・　）


      恵美凛が呟く。

　　忍者ハットリ君は、

　（　確かに、セコム・・でも長嶋茂雄は、ジャイアンツは

　　　不滅なんて言ったけど、いまや昔の影もない。

　　　確かに、アルソック・・でも、吉田沙保里はリオ

　　　オリンピック決勝で敗れ、意気消沈している。

　　　トウデンの防衛線は、簡単に突破できる！！　）

     と、言わなかったか？？？？

　　さ～～なんだ？？？　真田幸村の赤ヘル隊がいる・・・

　　２％物価上昇目標に到達しなかったのは、

　　外的要因によるもの～～～！！

　　アホマリオを騙し、日銀総裁の期間を満了

　　出来たこと、これひとえにカープファンのおかげと、

　　黒田も吠える・・・

      キーン、チャーン、キーン、チャーン・・・・

     （　欽ちゃん～～～！！仮装大賞ですよん。　）

      太刀が交わる音が、静寂の中で響く。


      鮮血が飛び散り、白銀の世界が次第に、

      赤く染まっていった。

            つづく～　　　　　　

     備考  : ( 1 )   アルソック  ALSOK  綜合警備保障会社のこと。CMに自社の柔道部

                         所属井上や、レスリング部の吉田・伊調などを起用している。

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