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カテゴリ:感銘を受けた本
「人は仕事で磨かれる」 丹羽 宇一郎 文藝春秋
ひょんなことから知り合いになったタクシーの運転手から、 ぜひきみに読んでほしい、とおすすめされた本。 伊藤忠商事株式会社の取締役会長 丹羽宇一郎さんが 経験から得た教訓や、彼の経営に対する視点、考え方などを 書いた本。 今の現状からすれば、先のことだろうが、 丹羽さんの生き方、哲学は自分ももらいたいと思った。 読んでいて、わくわくした。 その中の一部でもいいから、実践できるように 意識しようと思う。 自分の中のひっかかり ・私は六年間の社長時代さまざまな改革を打ち出した。 しかし、それらは社長になる以前から下地づくりを行っていた。 ・限られた分野の仕事をしていた人間に、いきなり経営全般を やらせるのは難しいのではないかという人がいます。しかし私は、 決してそうは思わない。スペシャリストこそ優秀なゼネラリストに なれるというのが私の基本的な考え ・商品には生まれてから死ぬまでの流れがある。 川上から川下まで全部の分野に投資して、これに関与していく必要がある。 →「縦の統合化」今まで商社は部門ごとの「横の統合」を主なビジネスモデル としてきたが、それでは儲からない。 縦の統合を行えば、必ずどこかで儲かる。 ・企業同士の相互理解や信頼関係を培うことの重要性は世界共通、 どこでも一緒。誠実さと言行一致、この2つに尽きる。 ・これからの経営の要は「人と技術」 ・収益構造を変えるには、 バランスを考えながらのスリム化と、 人のため、社会の為にならない事業は確固とした信念 を持ってやめるという正しい倫理観→この決断はトップしかできない ・相場は博打とは違う。ヤマ勘ではなく、科学的に分析してやるものです。 今になって思えば、こうした訓練は経営のリーダーとなる者にとって 非常に重要だったと思います。様々な情報を集めて分析し、決断を下す。 経営者に必要な決断力は、相場によって養われたといっても過言ではありません。 ・本というものは時代、あるいは年齢ごとに感激するものを読まなきゃ。 ・ビジネス社会で評価の軸となるものは何か。それは周りから必要とされるか どうかだと私は思っています。 ・人間は一流に接しないといけない。 ・厳しい局面に遭遇しても適切な判断を下せるようにベースとなる価値観を培う →日常の社会生活における規範、ルールを学ぶ。 きわめて常識的なものばかりだが、相当勉強しないと維持することはできない ・エリートなき国は滅びる →他人のために尽くす。悪いときは矢面にたち、良いときは後ろに下がる。 謙虚さと謙譲と献身の精神を持ち、それを苦痛と思わず、美徳として 自然に行える人間 ・緊張を伴う仕事であればあるほど、そこから得られるものも大きい。 人間として一回りも二回りも成長していくことができる。 「人は仕事で磨かれる」という真意は、ここにある。 ・名も無く普通に一所懸命、誠実に努力している人々が何かしら将来への支えや 希望を持ち、人間としての生きる喜びを感じられるような日本にしたいし、 そのために自分の小さな人生を捧げたいと念願し、努力して生きたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.07.25 14:13:39
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