テーマ:レンタル映画(815)
カテゴリ:一日一映画
兄弟のいない者にとって、”姉妹であり一番の親友である”姉ローズと妹マギーの関係は謎であり、不可思議である。
特に男を寝取られて暴言を吐かれても妹を完全に切り捨てられない姉の心情に???だった。そこら辺が姉妹の絆の強さなのだろうか。ローズの場合、幼い頃純粋無垢な妹を闇の部分から守らなくてはいけないと思った刷り込みもあるのだろうか。 しかし姉が妹を守り続けた結果が、妹マギーの自立できない、社会に適応できない行動を生んだ気もする。慈しみも慣れてしまうと甘えにしかならないってことか。 兄弟はいないけれどおばあちゃんっ子だった私にとって、老人ホームを通じ社会にとけ込み、優しくなっていくマギーの姿は納得できるし、ホッとする。 何もかもダメで自信をなくした者にとって”ただ受け入れてくれる”って事は一服の清涼剤になる。もちろんいつまでもそのぬるま湯につかっていることはプラスにはならないが。 にしてもこの老人ホームはいいばーちゃん、じーちゃんが集まりすぎ。実際だと性根の悪い年寄りも何人かいるだろうな… ”性格も趣味も何もかも違うのに、靴のサイズだけは同じ姉妹”っていう設定が途中で忘れられちゃうのが勿体ない。ラストはそれで終わって欲しかったな。 キャメロン・ディアスの新境地の演技がよかったーいつものブリブリ演技はやめて、こういう体当たり演技路線でいけばいいのに。今までのイメージ払拭っていうのに珍しく成功した一作。 特に精神を病んだお母さんの事を楽しそうに語る姿はいい。「ちょっと変わっている母だったのよ」と言いつつも、母のそのちょっと変わった所が本当に面白くて楽しかった、って思っている感じが伝わる表情。周囲がその”ちょっと変わった行動をとる母親”を心配しているから余計彼女の純粋な感じが浮きたった。 そういえば「ベスト・フレンズ・ウェディング」での純粋なキャメロンが好きだったなーキャメロンって”アホと純粋紙一重”な役が多いな… とらちよ的評価 ★★★★☆ あらすじ---弁護士として活躍する姉のローズとは反対に、人に誇れるようなキャリアや資格もなければ、学歴もないマギー。そんな彼女の唯一の自慢は、グラマラスなルックスだけだった。だが、若さの賞味期限は決して長いものではなく、遅ればせながらそのことに気づいたマギーは、ようやく自立への第一歩を踏み出す。つまづき、傷つきながら、自分のみじめさを噛み締めるマギー。唯一の理解者だった姉とも対立し、居場所をなくしたマギーが向かったのは、祖母の住むフロリダだったのだが…。 製作年度 2005年 上映時間 131分 監督 カーティス・ハンソン 出演 キャメロン・ディアス 、トニ・コレット 、シャーリー・マクレーン 、マーク・フォイアスタイン 、ブルック・スミス イン・ハー・シューズ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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