引っ越しの恐怖
夜になるとやつがやってきます。ミーミー鳴き叫ぶ子猫をくわえて、荒い息遣いで布団の中にぐりぐりと押し入ってきます。一般的に言って、猫はどのような基準で巣を選ぶのでしょうか。とらは今まで4度隠れ家の変更を試みて、そのうち2度は私がソファに寝転んでテレビを見ているときの毛布の中で、1度は夜中ベッドで寝ているときの布団の中でした。夜中ベッドで寝ていたときは、子猫の泣き叫ぶ声ととらが無理やり私の首元から布団の中に進入しようとする荒い息遣いで、びっくりして心臓が止まりそうでした。最後の一回は、テレビを見終わった私がソファから移動すると、子猫が丸見えになってしまったので、とらは仕方なくソファのわきの、たんすとの間の狭い隙間に引っ越しました。今はそこで落ち着いています。たぶん、狭くて、まわりからあまり見えないところを好むのでしょう。しかし、布団の中は勘弁して欲しいです。特に夜中寝ているときは心臓に良くないです。