NHK「ビッグショー」の感想・その15
親殺しに立てこもりと、嫌な事件だらけの昨今。全く、ロクでもない話しか、ニュースで聞かない。だからテレビをあんまり観なくなってしまった、あんなにテレビ好きだった、この私が!そんな中、楽しみなのはBSの「ビッグショー」!毎週、これがあるから、キチンと仕事をしているようなもんである(笑)。さて、本日は…「森光子・花はいろ 歌はこころ」昭和51年5月30日放送。若き日は東海林太郎と共に中国戦線を慰問して、今は「あやや」と共に紅茶のCMに出てるという、とんでもなく長い芸歴を誇る森光子!その30年前のNHKホールのステージ。やはり歌手経験がある人だから、藤山寛美の回とは違って、全編「歌いまくる森光子ショー」という感じで、すごいものだった。その肝心の歌も、凄く巧いわけではないが、とても説得力があって、人を感動させる歌になってたのは、さすが女優!というところだろう。戦前の大ヒットから、当時の最新のヒットまで、その歌う歌の幅広さにも驚いた。ゲストの細川たかし(今と違って地味でいい!)、桜田淳子、フランク永井のサポートも良い。最後に「ゴンドラの唄」歌いながら泣いてたし…相当嬉しかったか、感極まったかなんだろう。そして、この人が30年経っても、あんまり老けずに、舞台を中心に活躍しまくってるのは凄いことである!ジャニーズの誰かの生き血を吸っているのか…?それとも、毎日のスクワットが効いているのか…?どっちにしたって、齢は重ねても「おばあさん」にならないってのは、ホント不思議で仕方ない。この先生、当面、現役を続けるだろうなあ。文化勲章ももらったんだし。来週はお千代さんで、その次は服部良一先生。両日とも楽しみだ。