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ザ・シャロウズ休止に寄せて
2014年3月16日、UFOクラブにおけるライブをもってザ・シャロウズが活動を休止した。 最後のライブは彼ららしくしんみりした様子もなく、いつも通りのパワフルで素晴らしいライブだっと思う。 彼らとの付き合いは長くて、特にドラムのシンディとは知り合ってもう8年くらいになる 。最初彼はメルコレディというバンドをやっていて、僕と同い年ということもあり比較的すぐ仲良くなった。その後サスペクションズと名前を変え、フェイダウェイズと一緒にライブをやったりしていた。 もんちゃんは当時よく対バンしていた「モーレツ!暴んギャル怒」というバンドにベースで入ったということで紹介された。まだ10代で、かわいい、女の子っぽい男の子って感じだった。 きょういちくんは、当時よく出てた「星の王子さま」というイベントで、その企画者のバンドで歌うってことで始めて観て、シンディから彼を新しいバンドのボーカルに誘ってると聞いた。その頃のきょういち君は毛皮のマリーズの熱烈なファンで、髪の毛も真っ青で今よりもっと寡黙だったので、正直最初は「取っつきづらい子だな」という印象だった(笑)。その後シンディが主催したBBQかなんかで会ったり、彼がボーカルの企画モノのバンドを観に行ったりして打ち解けていった。 菊池くんは入って最初のライブかなんかを観たが、後から入ったのに一番シャロウズっぽくて感動した(笑)。 初めて観たライブは彼らの3回目くらいのライブだったんじゃないかと思う。渋谷の青い部屋で、まだギターはACE君だった。Music Machineみたいに黒のタートルネックにビザールの楽器をもって、所謂カルトGSのカバーを荒々しいサウンドでやるシャロウズはとてもカッコよかった。同時に「あ〜これはシンディが本当にやりたかったバンドになったな」というふうに思った。それはダブルミーニングとしてのGS(グループサウンズ、ガレージサウンド)がバッチリはまってる上、もんちゃんの「狙ってる」オリジナル曲が抜群だったから。シンディがどのバンドより生き生きとドラムを叩いていた気がして嬉しかった。 その後のシャロウズの活躍は皆さんご存知の通りだ。バックフロムザグレイブやモッズメーデーなどのガレージ、60sのイベントに出つつも、もうちょっと今っぽいロックのイベントにも出たりして徐々に人気を獲得していった。また山口冨士夫、外道や頭脳警察などの日本のロックの大御所やTelevision、Erectric Prunesなど来日の前座もつとめたり、アルバム、7インチのリリースに、コンスタントな自主企画を行ったりと、マイペースに見えてじつはかなり精力的に活動していた。 僕らも実力的には圧倒的な人気を感じつつも(笑)お互いのレコ発に呼び合ったり、仙台や名古屋などに一緒に遠征したりして、バンド間でいい関係が築けていた。あと、僕が骨折したときにもんちゃんにベースを弾いてもらったり(笑) シャロウズの良かったところは、最後まで媚びなかったところだ。ヘンに売れ線を狙ったりせず、あくまでも自分たちのルーツや趣向に基づいた曲をやっていた。その分わかりやすくブレイクしたり人気者になったりはできなかったかもしれないけど、最後までカッコいいバンドのままでいた。これは本当にすごいことだと思う。 長く一緒にやってきた身であり、ファンとしては正直とてもさみしい。が、まあ誰か死んだというわけではないし、いつかまたフラッとやりだす日を待ってようと思う。その時はUFOクラブの幕が開きつつ、ホワイ・ベイビー・ホワイのカバーが爆音で始まる、あの初期の感じのライブでやってくれたら嬉しいな。シャロウズの皆さんこれまで本当にありがとうございました。お疲れ様。また。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 30, 2014 03:32:36 PM
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