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テーマ:鉄道(22146)
カテゴリ:鉄道総合シリーズ
さてさて、本来なら4月半ば~5月中旬ごろまでには、
各鉄道会社では「設備投資計画」が発表されるわけですが、 今年の西武は少し遅めのリリースとなりました。 というわけで、概要と簡単な解説をしていきましょう。 <2008年度鉄道事業設備投資計画> 総投入資金・・・253億円 1.安全関連 ○自動列車停止装置(ATS)更新 ○車両への安全装置取り付け(EB装置・デッドマン装置・運転状況記録装置) ○ホーム安全対策(非常通報ボタン等設置) ○踏切事故防止対策(非常ボタン設置) ○多摩川線武蔵境駅連続立体交差化(東京都都市計画事業の1つ、今年度完成予定) ○池袋線保谷駅ホーム2面化・線路3線化 ○その他(池袋駅耐震補強・2000系転落防止放送装置設置・2000系ドアチャイム取り付け) まずは安全対策に関して。 ホームや車両、踏み切りに関しては言うまでもないことでしょう。 僕が注目したいのは、保谷駅の2面3線化です。 これにより保谷始発の列車の増発、あるいは2012年度の東急東横線・みなとみらい線への 相互直通運転に合わせ、定時運行・安全性・速達性の向上が見込まれるとされています。 また、中線の使用により、上下線どちらへも折り返しが出来て、 西武線だけでなく、乗り入れ各線での遅延等の影響防止につながります。 現在保谷発着の電車は、車庫を使うなどして折返しを行っております。 これによって後ろの飯能方面の電車が詰まるということが良くあります。 これが緩和されるというのは、非常に便利になると僕自身は思っています。 では、次いってみましょう。 2-1.サービス向上(駅・施設) ○駅舎の改良・構想決定(所沢・椎名町・江古田・野方・久米川・狭山市・西武立川) ○駅施設リニューアル(新桜台・東久留米・西武新宿・下落合・航空公園・萩山) ○駅のバリアフリー化(同上の駅) ○ホーム待合室の整備(清瀬・秋津・東飯能・西武秩父など) ○LED式列車案内表示器コンコース設置(東久留米・鷺ノ宮等7駅) ○総合案内板の更新 ○案内看板4ヶ国語表記 ○AED(自動対外式除細動機器)増設 ○旅客トイレリニューアル ○自動定期券売機増設 サービス向上に関しては3つに分けます。 まずは駅に関して。特にバリアフリー化や待合室等の設置など、 今回も取り組んでいくようで、なかなか良いのではないでしょうか。 駅舎の改良なんかは街と一体となって取り組んでいく事業が大半を占めています。 まさに今問題となっている「道路特定財源」もここで使われていたりします。 一部では省庁が無駄遣いをしていたりしますが、 一方では、こういった鉄道会社と街が一体となった事業にも、 大変有効に使われているということを知ってもらいたいと思います。 次は車両に関してです。 2-2.サービス向上(車両・6000系以外) ○30000系通勤車両新造(8両×2編成、2両×3編成、計22両) ○2000系フルカラーLED化・バリアフリー化(今年度8両3編成の改造予定) ○特急車両10000系車内設備更新(今年度2編成→全編成更新完了予定) ○山口線8500系車内設備改良 ○つり革増設(今年度216両整備→今年度末934両設置予定) 次は車両について。 スマイルトレインこと30000系の新造は引き続き行い、 今年度は2両編成のスマイルトレインのお目見えとなります。 8両編成は2本の新造ですね。新101系・301系の配置状況により、 池袋・新宿各線の配置の割合が変わってくることでしょう。 2000系のフルカラー化を今回は3編成やるということで、 下手すれば、池袋線にも手が及ぶ・・・かも?? 次はこれ。 2-3.サービス向上(6000系関連) ○副都心線・東急東横線・みなとみらい線直通対応工事(今年度5編成工事) ○内装リニューアル・車内ディスプレイ(Smileビジョン)設置(今年度1編成改造) 6000系関連のトピックを作ったのにはわけがありまして、 副都心線、あるいは2012年度の東急線・みなとみらい線への 直通に向けた改造工事は引き続き行うことは言うまでもないのですが、 一番の注目は、車内ディスプレイの設置と内装リニューアルです。 30000系にはすでに設置されておりますが、 6000系も、この先の直通を見据えて、山手線・京浜東北線・中央線などといった 車両にもついているLCDの液晶画面をつけようというのです。 いやはや、これには恐れ入りました。ついに手を施しますか。 こちらには期待を寄せたいと思います。 さらに、その動きといたしまして、6103F、6107Fには、 フルカラーLED表示の更新、及び英語放送付き自動放送がもう始まっているようです。 30000系の放送すらネット上でUPされているものしか分からんので、 後々乗車して調査でもしてみたいと思います。 次いってみましょう。 3.環境対策 ○太陽光発電システム設置(今年度5駅予定) ○車両クーラー取替(今年度48台予定) 環境対策面では、まさしくエコですねぇ。 太陽光発電は大いにやって欲しいものです。 最後はコレです。 4.輸送力増強 ○石神井公園駅付近高架複々線化工事 大泉学園駅付近までの高架が決定したこの工事。 すでに高架工事の前置きとして、仮線路の工事が行われ始め、 下りはすでに使用を開始しています。 この工事による効果は、踏み切り9ヶ所がなくなり、 道路渋滞の緩和や踏切事故の解消となります。 以上です。いかがでしたでしょうか? 今年も大きな動きがさまざま見込まれます。 というより、すでに静かなる大きな動きが始まっています。 今年は副都心線開業という西武にとってはビッグイヤー。 これから先に向けても、ますます頑張っていただきたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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