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テーマ:治療関係のお勉強(24)
カテゴリ:講習日記
先日少し話したように今回はストレッチ リアクション(反応)について。
多くのスポーツマンがトレーニングの一環としてストレッチを行っていますが、実はストレッチを行うことによってパフォーマンスが低下してしまうことがあります。 AKでは、筋力テストを行い、筋の機能異常がないかを検査しますが、筋力テストで正常筋と判断された場合でも、その筋をストレッチした後、もう一度筋力テストを行うと、筋が弱くなる場合をストレッチ反応陽性とし、筋膜に問題があると判断します。 このような状態の場合、その筋をストレッチすれば、するほど、筋は弱くなり、パフォーマンスは低下してしまいます。 なんと、毎日ストレッチをして、コンディションを整えていると思っていたのが、実は逆効果になっている場合があるのです。 その問題が筋膜にあるようです。 筋肉を覆っている筋膜がなんらかの問題で損傷をおこして、縮んでいたり、 硬くなっていたりした状態で、ストレッチを行うと、身体の防御反応の一つ として、筋を弱くするようです。(多分理屈的には筋が強く収縮した状態で ストレスがかかると、筋膜にはさらなるダメージができるからでしょう、筋 が一番力を発揮できると言われているエキセントリック収縮(伸張性収縮) をイメージするとなんとなく理解できると思います。 ストレッチ反応で陽性の場合、その縮み、硬くなった筋膜を元に戻すため、 まず、その筋にリンパドレナージュ(リンパの排出)を行い、その後、その 筋の停止にじわりと押圧をかけその圧を維持しながら起始にむけてゆっくり 筋膜リリースします。 その後、再び筋力テストを行い、筋の弱化がおこらなけらば、OKです。 補足として、ストレッチ反応を見るストレッチ方法は速筋線維には素早くス トレッチを行い、姿勢筋のような遅筋にはゆっくりとしたストレッチを行っ た後の反応をみます。 まだ習ったばかりなので、臨床で試していませんが、私がやまと整体 で習った牽引方法もしくはストレッチ方法では伸ばしてあげたい筋肉を呼気 で牽引やストレッチをかけます。 多分その場合はストレッチ反応は出ない、もしくは出にくいのではないかと考えられます。 だから、少しでもストレッチによるパフォーマンスの低下を防ぐには、ヨガのように息を吐きながらゆっくりと行うのが良いかもしれません。 また、私の患者さんにはいつんも言ってることですが、身体のバランスを整えるためには左右同じようにするのではなく、緊張している側はストレッチを行い、元々弛緩している側は何もしない方が良いのです。 でも、どちらもまだ、ストレッチ反応を見ていないので、何ともいえませんが・・・ また筋膜へのアプローチする本をいくつか以下に集めてますので、参考になるかと・・・ 筋筋膜リリース・マニュアル 筋膜療法/Fa・ther トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル ボディワーク入門 自分で治せるひざ・足の痛み それと、トレーナーや治療師が患者さんにストレッチする時に最適の教本 IDストレッチング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.12.09 23:39:42
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