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雪白の月

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2012年08月30日
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カテゴリ:漫画・アニメ

★ 『 失恋ショコラティエ 』 水城せとな (2009年~)



レンタルコミックにて既刊5巻まで読了。

少女漫画部門で人気が高いので借りたのだが…。

まあ、面白くなくはないのだけれど、話の進行が恐ろしくのろい。


高校のアイドル的な女性とちょっと付き合ったものの、すぐに捨てられた男子が、チョコレート好きな彼女を取り戻したくてフランスで5年間修行、帰国してから店を出し、人妻となってしまった元カノを未練がましく思い続ける…っつう話。


文章にすると、単なるキモいストーカー話だが、この場合、

〇 見た目がそこそこイケメン

〇 元カノに喜んで貰いたいという不純な動機が含まれるとは言え、常に商品開発など真面目に考えていて仕事は順調

〇 妄想する姿はバカみたいだが、元カノの方も思わせぶりな態度をとってくる

…などの理由で、なんとなく許せる雰囲気にはなっている。


ショコラティエの妄想と仲間のツッコミが、ちょっと漫才調で笑える。

失恋相手の人妻の他にも、関係の行く末が気になる女性が複数出て来るので、その辺の葛藤も見もの。


作者自身もあとがきで記しているが、 「こんな男、いるわけない」 という非現実性も、漫画の世界でこそ許されて良いと思う。


…ただ、 「異常に一途なイケメン」 という非現実設定を除くと、他の登場人物は、正直、これといった魅力が感じられない。

特に女性の登場人物は、それぞれに欠点ばかりが目に付いて、どいつもこいつもイマイチ応援する気になれない。主人公が最終的に誰とくっつこうが、私的には、どうでもいい感じだ。


恐らく、それも含めて 「作者の狙い」 なんだろう。

今どき、お互い 「完璧な見た目と性格」 の男女の 「すれ違いの恋」 など、漫画でも誰も喜ばない。


100ページ位でも収められそうなストーリーが、延々5巻以上の長編となっているのは、単に 「誰と誰がくっつくか」 という話ではなく、大袈裟に言うと、 「恋愛の心理」 や 「恋愛を通しての精神的成長」 みたいなものを描こうとしているからだと思う。


「欠点が目に見える相手だから愛せる」

「本当の恋なのか、恋している自分に酔っているだけなのか」

「体だけの関係と割り切ってでも、一緒に楽しく夜を過ごせる女性は、立派な “恋人” ではないのか」

…みたいな自問自答が繰り返され、何となく、 「う~ん、一理あるかも」 と納得させられなくもない。


ただ、そういう恋愛分析に興味がない人は、多分 2 巻位で飽きてしまうのではないだろうか。








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最終更新日  2016年10月11日 23時03分52秒
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