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カテゴリ:漫画・アニメ
★ 『 スキップ・ビート! 』 仲村佳樹 (2003年~) レンタルコミックにて、既刊 31 巻読了。 アニメ (2008~09 年・テレ東系) は観てません。 『ガラスの仮面』 を、思いっきり現代風に、そして、とことん恋愛中心にしたような作品。 いや、似てるのは、芸能界が舞台で、ヒロインが芝居の世界に嵌っていく過程がベースだっていう点だけで、漫画の 「質」 的なものは、かなり違うんだけど…。 ただ、オタク女子より、普通の女子にウケそうなところは 『ガラスの仮面』 と共通してる感じがする。 登場人物の感情は、本人や脇役のモノローグで、懇切丁寧に 「解説」 してくれる為、分かりやすいこと、この上なし。 正直、余りに都合よく、ヒロイン中心に、ドラマチックに話が展開するのが、読んでいて恥ずかしくなるほどで、最初の数巻で、 「読むんじゃなかった」 と後悔したのだが、読み始めると、続きが気になって読み進めずにいられない程度の求心力はある。 普段はこれといって美人というわけでもない普通の女の子が、才能と性格の良さで、出会う人は男女問わず、彼女を好きになったり、性格が矯正されたりしていく…という、少女漫画お得意の例のヤツだよ。 しかし…、ですな。 このヒロインが、もしも、自分の親しい友達だったら、どうだかね? 確かに、 〇 男や恋愛よりも、女友達との交流や友情を大切にしている 〇 自分が、とるに足らない人間だと思っていて、モテても、仕事でとんとん拍子に成功しても、決して鼻にかけない …とくれば、まあ、 「性格がいい」 のは疑いようがないのだが、 その上、 〇 料理や裁縫がプロ並み 〇 演技の才能があり、メイクで別人のように美人に変身するため、本人が意図しなくても、男の興味をひく 〇 本人に恋愛の意識は無いが、イケメンの誘いや親切に無防備に甘える …となると、一言で評すれば、 「自覚の無い、魔性の女」 に過ぎないじゃないですか。 こーゆー女性が身近な友達だと、結構、 「ウザい」 と思うぞ~。 「私、モテないの」、 「女友達の方が大事なの」 と言うから油断してたら、周りの男、いつのまにか全員、持って行かれちゃってた…みたいな。 それはともかく、ヒロインに、素直に感情移入できる女子なら、近寄ってくるイケメンたちの 「肉食」 ぶりに、現実にはなかなか味わえない、ドキドキ感に浸れることは間違いない。 ただ、はっきり言って、多くの長編漫画同様、話を引き延ばし過ぎ。 ある程度、内容を伴っての引き延ばしなら、まだいいが、1シーン (演出) が、いちいち長すぎるのだ。 話が盛り上がったところで、いったんシーンが跳び、ヒロインその他のモノローグで、後々そのシーンを回想する…という手法がよく使われるが、悪いとは言わないけど、そういった 「演出」 上の引き延ばしが、ちょっと目に余る。 30 巻以上費やすような内容ではないだろ…というのが、正直な感想だ。
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最終更新日
2016年10月11日 22時32分07秒
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