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カテゴリ:漫画・アニメ
★ 『 神様はじめました 』 鈴木ジュリエッタ (2008年~) レンタルコミックにて、既刊15巻中、13巻まで読了。 割と気に入っていたアニメが、終盤、余りに中途半端な描き方で、 「結局、原作掲載誌の宣伝かい」 とボヤいたことがあったが (2012.12.29.の日記) 、原作読んでみて、「やっぱり、そうだったのね」 …という思いを強くした。 アニメは、原作の肝心なエピソードが、かなり端折られている。 …まあ、原作も結構、あちこち話が飛んだり、本筋から逸れたり…が多く、番外編の寄せ集め的な、行き当たりばったりで描いている感じがなきにしもあらずなのだが。 無責任な父親に夜逃げされ、ホームレスになったヒロインが、住処と引き換えに寂れた神社の神様の任を引き受けることになり、神使である妖狐と恋に落ちる …的なラブコメ。 まあ、全編ベタベタのラブコメで、他愛ないっちゃあ、とことん他愛ないエピソードの連続なんだけど、どうもトシとると、こんな絵空話にも、敏感に感じ入ってしまうところがあって、結構、読んでいて切なくなる。 何が切ないかと言うと、人と妖では寿命が著しく異なるという架空設定なのだが…。 人の心は移ろうものだが、それだけに、強固な純愛であればあるほど、一方に先立たれ、独り遺されて永く生きねばならない者の悲痛を思ってしまう。 昔から漫画やアニメ、特にSFものには、この手のテーマが描かれることが多い。 『ポーの一族』 、 『スターレッド』 (萩尾望都)、 『火の鳥』 (手塚治虫) 、 『ぼくの地球を守って』 (日渡早紀)、『イズァローン伝説』 (竹宮恵子)、…数え上げればキリがない。 脳天気な恋愛模様を繰り広げていた 『犬夜叉』 ですら、かごめが年老いて死んだあと、犬夜叉はどうなるのだろう …と考えると、何とも言えない気持ちになる。 根拠の薄い予言信仰による 「世界滅亡の日」 に備えて、シェルターやら避難行動に出る人たちがいるが、仮に本当に人類が滅亡し荒涼とした廃墟で自分たちだけ生き残って、一体どうするつもりなのだろう。 人付き合いなんか無くてもいい…というアナタ。 食料も電気も供給されないサバイバル生活に耐えられるかどうかの現実問題はこの際置いておいて、例えば、インターネットにつないでも、誰からも全く投稿も応答も無くなった世界……怖いと思いませんか? …話が大袈裟になりすぎたが、とにかく、そういう諸々のことを考えだすと、一見、くだらない恋愛漫画も結構、奥が深いような気がするでもなくもない。 <関連日記> 2012.10.7. 初回観ての感想 ・・・ 『 神様はじめました 』 2012.11.11. 2012 秋 アニメ 私的 「暫定ランキング」 2012.12.29. 結局、原作漫画の宣伝か ・・・ 『 となりの怪物くん 』 、 『 神様はじめました 』 感想
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最終更新日
2016年10月11日 22時22分37秒
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