クリスピークリームドーナツとトランス脂肪酸の話
先日、大阪のカフェに行った時に、隣のお店がクリスピークリームドーナツでした。お店のガラス壁にドーナツの製作工程が書いてあったので、ふと見たら、『大きくふくらんだドーナツは、植物性ショートニングのプールに飛び込みます。』の表示が。(オフィシャルサイトにもあります。“ドーナッツシアターの詳細はこちら” 3 cookingをクリック。) ひえー。マーガリンとならんで、トランス脂肪酸の代名詞のようなショートニングが、プール状態。しかも堂々とお店の壁に書かれてるって・・・。やっぱりトランス脂肪酸を気にするのなんて、一部の健康オタクだけなのかな。 なんて話を同居人としていたら、彼は好奇心でクリスピークリームに問い合わせのメールを送ったらしい。こんな感じ↓ 初めましてこんにちは。いつも美味しくいただいています。ところで御社サイト内「ドーナツシアター」にて紹介されている調理法にて、「植物性ショートニング」の使用が明記されていますが、御社のトランス脂肪酸に対する見解をお聞かせください。 ちなみ同居人は健康オタクでもないし、私のようにトランス脂肪酸を特別避けているわけでもないです。ただ私が食べないし、買ってこないので、必然的に摂取量は少ないだろうけれど。(「いつも美味しくいただいています。」ってのは、挨拶みたいなもん。) 翌日にはお返事が来たようです。 アメリカ本国のKrispy Kreme Doughnutsにおいては、トランス脂肪酸フリーの植物油を使用しており、私どもクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンにおきましても、低トランス脂肪酸への社会的関心から、アメリカのものと仕様を合わせるようメーカー様の協力のもと改良を行い現在に至っております。しかしながら消費者庁より開示されておりますガイドライン『トランス脂肪酸の情報開示に関する指針について』により、日本においては“低トランス脂肪酸”とうたうことができないのが現状となります。今後ともメーカー様のご協力を賜りながら改善に努めて参りますが、元々トランス脂肪酸の摂取量が少ない我が国において、トランス脂肪酸の過剰摂取を防ぐ一番の対策は、バランスのとれた食生活を送ることとが大切と考えております。 へー、一応気を使ってるのね。でも、『“低トランス脂肪酸”とうたうことができない』ってほんと?消費者庁のトランス脂肪酸の情報開示に関する指針を見ると、 トランス脂肪酸に係る「低減された旨」の表示をする場合には、比較対照する食品名及び低減量又は割合を表示する。なお、食品単位当たりの使用量が異なる食品を比較対照食品とし、食品単位当たりで比較して表示を行う場合には、消費者への適切な情報提供の観点から、食品単位当たりの比較である旨を表示する。 ってあるよ。だから例えば、「従来のショートニングと比較して、トランス脂肪酸5割カットのショートニングを使用してます。」とか書いても良さそうなもんなのにね。情報開示の指針を知らないはずはないだろうし、なんかごまかしてるのか?と疑ってみたり。ちなみに主なファーストフード店の取り組みは、Wikipediaで見れます。(「トランス脂肪酸を多く含む食品の項」)トランス脂肪酸のさらに詳しい~記事は、同居人がブログにまとめてるので、興味のある人は見てみて下さいな。ここ→☆(本日の私のブログは、それの一部コピペ。)おまけ:油って必須だけど、何をどのように摂るかは気を遣う必要があるよね。トランス脂肪酸さえ避けてれば良いわけではもちろんないし、必須脂肪酸でも、オメガ6は現代の日本人は摂りすぎの傾向にあるし、オメガ3は足りてない人が多いので、積極的に摂った方が良いけど、酸化しやすいから注意が必要だし。現在我が家にあるオイルは、オリーブオイルとごま油、そして最近導入したマカダミアナッツオイルです。オメガ3に関しては、最近はフラックスシードと鰯で。いわしの梅生姜煮フラックスシードとマカダミアナッツオイルはiHerbで。Frontier Natural Products, Organic Whole Flax Seed, 16 oz (453 g)Now Foods, Healthy Foods, Organic, Macadamia Nut Oil, 16 fl oz (473 ml)ここしばらくマカダミアナッツオイルにめっちゃはまってます。さくさくのトーストにたっぷりかけると、ほんと美味しい。