Dinosaur and Compass_ story (4411)2019.9.21
I spent the weekday 20th Sep. in Taito Ward. Sanya(山谷)mini concert in the morning, Ueno Park in the afternoon. I met Mukawa Ryu at Dinosaur Expo 2019. The high-definition video of the dinosaurs who lived in Cretaceous(白亜紀) era was overwhelmed and impressed平日の一日を台東区で過ごした。午前中は山谷ミニコンサート、午後は上野。恐竜博ではむかわ竜とご対面。この時代に生きた恐竜たちのハイビジョン映像には度肝を抜かした。
■今週の1枚
A moment before sunrise(日の出一瞬前・・山中湖 2019.9.15)
山中湖一周runningの途中で日の出に出逢った。その情景はまるで「パン・タデウシュ」の詩文そのものであった。
ポーランド最大の詩人とされるアダム・ミツキエヴィチ(Adam Mickiewicz 1798-1855)の生前最後の長編叙事詩「パン・タデウシュ」(Pan Tadeusz)( 第一之書~第十二之書、エピローグ 計9851行の詩文)の第十一之書163行にある日の出のシーンを拝借するなら
『早くも星々の真珠の残光は薄れ、空の底に消えた。
すると空の額の中央が蒼ざめ
陰影の枕に置かれた顔の右側はまだ
暗いままなのに、左の側は逆に赤らんでくる
遥か地平の円が、大きな瞼(まぶた)を思わせて
進み出ると、その中ほどに白目が見え
虹彩と瞳が見えて はや、光が射し
球形の天空に沿い、光は屈折して煌(きら)めき
黄金の矢が白い雲に突き立てられた。
その矢へ、一日の徴(しるし)へ向けて、火の束が飛び
千発ののろしが穹窿(きゅうりゅう)の上で交錯すると
太陽の目が昇った。陽はまだどこか眠たげだな
その目を細め、瞬きして輝く睫毛(まつげ)を震わせ
同時に七つの光彩を発する。まずサファイヤ
次にルビーの血の色、それがトパーズの黄色へ
光度を増すと、透明な水晶と変わり
次いでダイヤモンド、終いに満月のように大きく
星のように瞬く燃える火の色となる
このようにして孤独な陽は無辺際(むへんざい)の空に昇った。』
注:まるで色彩画家のような1日の始まりの描写である。
これほどの素晴らしい光景を放つ地球。その上に住んでいるのであるならば、我々は太陽の下でせめて仲良くやれないものかと。韓国と日本、全世界。
目次
徒然の記その1 山中湖オケ合宿
徒然の記その2 「フリーソロ」「記憶にございません」映画2本立て
徒然の記その3 第103回山谷ミニコンサート
徒然の記その4 無花果(いちじく)の収穫
徒然の記その5 国立科学博物館 恐竜博2019
徒然の記その1 山中湖オケ合宿 2019.9.14-15(土、日)
■オケ恒例の夏合宿がやってきた。今年も山中湖畔は変わらない。翌朝は一周13kmの湖畔を早朝マラソンする個人計画もかわらない。
変わった点と言えば今回は富士急行の「富士山駅」からバスで行くという安直な方法に切り替えた点である。12kmの道をViolaと荷物を背負って歩くのは辛いし、Violaが陽に曝され楽器には良くないという大義名分を引っ提げてバスの客となったのである。忍野八海経由のバスであったためここで大半が降りて行った。
行先は「山中湖畔荘 ホテル清渓」であるが、最寄りのバス停は「ゴルフ場(山中湖村)」である。
実は、経路検索では飛んでもないことが起こっていたのだ。路線バスの情報が無いらしく、行先にホテル名を入れても、バス停名を入れても「最寄り駅を特定できません」として検索してくれないのだ。2つ先の「旭日丘バスターミナル」を入力しようものなら大変なことが起こる。11時に到着するためには、前日に出よと指示してくる。せっかく「富士山駅」に着いているのにも拘わらず、一旦新宿に戻され、高速バスで「旭日丘」まで行くルートが示される。
都市格差を実感する瞬間である。田舎では車が主なので路線バスを使った経路検索などに目が向かないのであろうか。
さて、リュック姿でViolaを担いで早くも10時40分に到着。もっと早く着いた人達が全員「走ってきたのですか?」と。だいたい小生を見ると「走る人」として定着しているのである。「いえいえバスですよ。」と安心をさせる。
チェロの連中には驚いた。会議室からもう音が鳴っているのである。個人練習を始めており、11時からパート練習では全員が集まるのだという。午後13時から19時半までもぶっ通しの全体練習と合わせると10時間以上もチェロを弾いたという。これぞまさに「合宿効果である。」
■山中湖一周・・定点観測のように計測を続けているのが「遊歩道の完成は何時?」というテーマである。歩道の無い区間を、測歩するのである。800m+50mを残し、13kmの湖畔には遊歩道が完成していた。最西端の明神交差点(国道138号と県道729号線の分岐点)から南の部分は湖畔のボート乗り場など営業スペースがあってお店が立て込んでいる。湖と国道の間の駐車スペースなどもありそれらをよけながら立派な木道を造ろうとしているのであるからいわば最難関の工事となっており遅々と進まないのが現状であるがそれでもすこしずつ遊歩道が出来上がっていっているのは嬉しい限りである。
写真を撮ったり、スケッチしたりと、最近は1kmに10分という遅いジョギングなので、ホテルを4時半には飛び出さないと、朝飯に間に合わない。真っ暗な中をヘッドランプを付けながら、「時計回り」で回ってみた。
満月と朧な富士、平野地区に燃えるような暁光と日の出(上掲のスケッチ)、旭日丘からの見事な薄紅色の富士 という図式がこの一周のrunで楽しめた。
早朝の湖には白鳥が餌を求めてか岸辺に寄ってきている。実は50匹近くいる白鳥は湖の真ん中あたりに浮かんでいるのか目視はできない。昨日、9時ごろボート遊びをした人からは本当に沢山の白鳥が寄って来たといってスマホの写真を見せてくれて。
いつも周回をする男性は、北側に両親の別荘があるらしくそこから反時計回りのstartであったらしく残念ながら会えなかった。次回はお互いに連絡しようと約束。しかしこちとらもう限界に近いくらいに疲れ果てる。大体前夜騒いでおり睡眠時間が極端に短いことが災いしている。
体にはとても悪いのである。次回からは半周したら途中で帰ってこよう! 誰かが言う「それでは同じ距離ですよ!」と。
■オケ練習・・
・ジュゼッペ・ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲--Giuseppe Verdi:Sinfonia-I Vespri Siciliani
・レスピーギ:ローマの噴水 Ottorino Respighi:Poema Sinfonico Fontane di Roma
・シベリウス:交響曲第5番 Jean Sibelius:Symphonie Nr.5
を徹底的に練習。いずれにも朝の情景が入り、薄靄、森閑とした森、鳥の囀り、などという共通点があって面白い。
シベリウスにはフィンランドの情景、他はイタリアの情景で、それぞれ違ったものがあり曲に反映させるためには実際現地を訪れないといけないかもしれない。
ヘルシンキの街中での経験として、俄かに黒い雲が迫ってきて、突然の大嵐となって雹が降ったと。しかししばらく雨宿りしているとからっと晴れた。こういう気象現象は当地では日常であるという。
音楽にも反映されているのであろう。かってハンブルグ近くで吹かれた大嵐の経験から、以降ベートーヴェンの田園交響曲を聴くたびにティンパニは、皮が破れるほど叩いて欲しいと思うようになったのと似ている。指揮者も経験を踏まえて話してくれるのだ。
このオケでチェリストの中に、練習の始まりで、”太極拳をやっているのか?”と思われるような超々スローな弓で弾いている人がいた。パッと見、弓が動いていないのだ。それでも音は出ている。
氏は言う。pppp( pianissississimo ピアニッシッシッシモ; ごくごく弱く)、ppp(pianopianissimo, pianississimo − ピアノピアニッシモ、ピアニシシモ)からfff(fortefortissimo, fortississimo − フォルテフォルティシモ、フォルティシシモ ) ffff(fortissississimo − フォルティシシシモ; ごくごく強く)までの強弱を練習しているのだという。
弓が動かなくても音が出るという仙人の領域である。pppなんかは自分の音は聞こえないというほどの弱音で最難関である。普通はpppなどをsur taste(スル タステ;指板近くで)弾くのであるが、弓元であったりすると困難で腕の制御が必要である。
朝の一番、神経を集中させてこれらを練習するということは精神統一にもつながり良いことかもしれない。Violaでもさっそく練習してみよう。
徒然の記その2 「フリーソロ」「記憶にございません」映画2本立て 2019.9.18(水)
■「フリーソロ(free solo)」・・9/6に封切された映画である。ボルダリングをする孫や息子が見れば喜ぶかもしれない。アレックス・オノルドが、自分の手だけで、ヨセミテ国立公園にある「エル・キャピタン」という975mの垂直の断崖を登りきった。3時間56分の登攀は、さながらスパイダーマンである。ナショナルジオグラフィック・ドキュメンタリーフィルムズが撮影をした。
ロープやカラビナなどの落下防止の安全装備を一切持たず登りきるためには、事前の周到な準備が必要で、手や足を置く位置なども、事前確認をしているのだ。その時にはロープなどを使って。それでも何回も足を滑らせているのだ。フリーソロの場合は、足を踏み外せば、即、死に繋がる。そいう意味で、このドキュメンタリーは彼の最後の姿を捉えていたかもしれない恐怖の映画である。
撮影班も、全員クライマーでモニタなど事前に近くに貼り付けておいて遠隔操作で写したり、望遠レンズで捉えたりしながら、逐一追従しているので、自分が登っている感覚になる。
■「記憶にございません」・・9/13に封切されたばかりの三谷幸喜監督・脚本の映画(主演は中井貴一)である。映画「新聞記者(監督は藤井道人、主演はシム・ウンギョンと松坂桃李。 )」同様、目くじらをたてれば政権が怒り出すかもしれない痛快さはあり、興行収入はぐんぐん伸びていくのではないか。
「劇場版おじさんずラブ」、「引っ越し大名」などと同時進行型で上映されている多くの観たい映画もあるが、2本で今回は打ち止めにした。
徒然の記その3 第103回山谷ミニコンサート 2019.9.20(金)
■台東区日本堤にある「神の愛の宣教者教会」の集会所で15人くらいのおじさんを集めて開催された。日比谷線・南千住駅ホームでプレイヤーやギャラリーが揃い、皆はそこから10分くらいの徒歩で日本堤2丁目までやってくる。当方は一つ手前の三ノ輪駅で降り、一人徒歩で向かう。こちらの方が歩行距離が長く運動になるからである。もう一つの楽しみは、街角に隠れておいて団体様が通りかかるのを待ち構え不意を衝くことである。
いつぞやは、Violaを忘れたと手ぶらで飛び出してびっくりさせたりと。早く教会の方に到着した場合は、譜面台などのsettingをやっておいてから、皆を街角まで迎えに行くのだ。そういうときのセリフが「**を忘れました」である。
いや、最初は本当に電車の網棚に忘れてしまったことがあったが。今回は、終演後すぐに上野駅に行かねばならない。このため四方山話ができるようにと、皆の集まる南千住駅に向かった。
チェロとViolaのsolo演奏に続いて合唱タイム。(数字は詩の掲載や映画の公開年。)
「故郷の空 1888、赤とんぼ 1927、わたしをお使いください、山小舎の灯 1947、想い出のワルツ 1953、喜びも悲しみも幾歳月 1957、北上夜曲 1961、星のフラメンコ 1966、人生劇場1938/1959、365歩のマーチ。
太字はViolaで2回目の伴奏時に分担した曲である。讃美歌である「わたしをお使いください」はカルテット版なので、最初はViolinのみの伴奏で皆が歌う。演奏者も歌うのである。2回目は、Vn、Fl、Va、Vcの変則カルテット。
徒然の記その4 無花果(いちじく)の収穫 2019.9.19(木)
■10日ごとに孫に「だんごむしの冒険」物語を絵手紙風に書き送っている。茄子の話題は、移植した時点で消えてしまった。枯れたからである。しかし最近小さな新芽がでてきた。が絵手紙に書くほどはまだ成長していない。庭に出て何か変化はないかと仔細にチェックしていたら、なんと無花果が赤くなっており食べごろで実が割れている。
昨 年は、10月5日の時点でも、青く食べれなかったというのに、9/19の時点で赤く熟れて割れたのが2つも。さっそく収穫して食べた。カミさんも大喜び。その甘いことといったらない。孫が盛んに「肥料」のことをいうので、茄子のついでに無花果にも肥料を上げていたのが功を奏したようである。農業男子 あっぱれ!
この孫のLineが傑作。エアーピアノを弾く動画が送らて来た。ピアニストのように鍵盤を連打するのだが、エレクトーンの音源に合わせているだけにしてはよく音楽と合っているのだ。素人目に、実際にピアノを弾いているように映るのだ。傑作な少年が現れたものだ。4歳半にして天才エンタテナーかも。
絵手紙・・いちじく
徒然の記その5 恐竜博2019(The Dinosaur Expo2019) 2019.9.20(金)
■その孫と一緒に恐竜展に行ってきた。8月に行った横浜アリーナーのWalking Dinosaurs(ダイナソールス:恐竜)では、実物大の恐竜が戦い、吼え、迫り狂うというショーであったが、それに続いての恐竜博。
10:40には国立科学博物館には到着していたらしく、科学館3Fで遊ぶ「コンパス」という施設の予約や、音声ガイドの説明などをうけながらゆっくり回るという。
こちらは、上記「山谷ミニコンサート」の帰りで、南千住からJRで駆けつけた。「デイノケイルス」の大きな実物化石の展示場に母親と一緒にぽちょんとした姿で見いっていた。なんと2人とも音声ガイドのヘッドホーンを掛けている。鈴木おさむが解説を担当し、子供でも分かり易いという。
「デイノニクス」「テリジノサウルス」「ティラノサウルス」など圧巻の展示であったが、一番は話題の「むかわ竜(カムイサウルス・ジャポニクス)」であり白亜紀後期の恐竜のほぼ完全な化石で2013年から発掘が進められていたものだ。
アイヌ語で神を意味する「カムイ」が学名に付き全体で「日本の竜の神」という意味が込められている。続いて向かったのは日本館地下にある全球型映像施設「シアター360」。名古屋万博でも見た360°シアターである。ブリッジの上に乗って天井から足下までの全球の映像を観る。いくつかの映像プログラムのうち9月中は、「人類の旅 ―ホモ・サピエンス(新人)の拡散と創造の歩み― ナレーター:増田 晋」と「宇宙138億年の旅 ―すべては星から生まれた―「地球の誕生」ナレーター・・竹中直人」の2つを16分くらいでやっていた。大音響や、映像による船酔いなどの恐れがあると注意をうける。物を落としたら、その日の最終上映時間まで取り出せないと脅しをうけるもこの施設すでに600万人を超えている。
続いて予約済みの地球館3Fにある親と子供の探検広場「コンパス」へ。1時間ごとの入れ替え制で、max60人が45分間ほど遊べる空間である。立体迷路が傑作で、縄、ボルダリング、階段、吊り橋などの仕掛けで結ばれたキューブ状の空間を自由に遊び廻る。動物のはく製模型が随所にあったり、大根は根の一部であることなどを示した部屋など知的な空間。
この科学博物館、毎日来ても面白いのかもしれない。スミソニアン国立自然史博物館やデンバー自然科学博物館と肩を並べる進化した博物館である。驚きの瞬間であった。6600万年前のK/Pg境界(隕石の衝突などで、恐竜を代表とする大型爬虫類やアンモナイトが絶滅した中生代白亜紀(独: Kreide)の最後と、新生代古第三紀(英: Paleogene)の始まりとの境界)についてはデンバー自然科学博物館と共同研究をしているという。
■むかわ竜・・・7200万年前の白亜紀後期の恐竜。北海道むかわ町(2006年鵡川(むかわ)町と穂別町の合併で生まれた町、面積は711.36平方kmで琵琶湖の669.26平方kmよりも少し大きい。厚真町、夕張市に接する。北海道胆振東部地震ので大きな被害。恐竜化石は奇跡的に無事。)の穂別地区で2003年見つかっていたが、本格的調査は2013年から。全長は8mを超える。骨格の8割以上が発見された。尻尾の部分にあたる13個の尾椎骨はきれいにつながっており世界の恐竜ファンから「ザ・パーフェクト」と呼ばれている。発見は地元化石愛好家の堀田良幸さん。見立ては恐竜博士の北大総合博物館・小林快次教授。新属新種の恐竜として「むかわ竜」を「カムイサウルス・ジャポニクス(Kamuysaurus japonicus)」と命名〜ハドロサウルス科の起源を示唆〜。恐竜博2019後は、穂別博物館で展示が継続される。
(編集後記)
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