Tyhoon Hagibis、slopes in Shinjyuku ward、Nishiizu_ story (4415)20110.10.19Tyhoon Hagibis which brought 79 dead and 8 missing, caused a catastrophic disaster in Kanto and Tohoku with 46,000 flooded damage and 3000 completely or partially damaged houses.
More heavy rains continue.
死者79名、行方不明8名をもたらした台風19号は、浸水被害4万6000棟、全半壊・一部損壊家屋3000棟 という激甚災害を関東・東北にもたらした。100年に一回というような大量の雨を広範囲に降らせたあげく、それらを処理しきれずに住居環境を破壊した。
■今週の1枚
Doshi river 道志川と道志橋(三ケ木(みかげ) 2019.10.9)
小1の女の子が行方不明となっている道志川。相模川に合流する場所にかかる道志橋をスケッチした。紅葉の時期ならもっと美しいだろ言う。今は濁流が渦巻いている筈だ。
目次
徒然の記その1 台風19号
徒然の記その2 オケも中止
徒然の記その3 新宿の坂
徒然の記その4 西伊豆-土肥、堂ヶ島の旅
徒然の記その5 第104回山谷ミニコンサート
徒然の記その1 台風19号-その後 20110.10.13(日)
■土曜日午後から深夜にかけて頭上を直径500kmの巨大雨台風が通り貫けた。丹沢地域に猛烈な雨を降らし、道志川と相模川流域に甚大な被害をもたらした。48時間雨量が、1年間の降水量の3割となった地域もあったのだろう。どの河川も容量オーバーとなって溢れだした。山間部に降った雨はちょうどロート状に集められ若干のディレーを伴いながら下流に到達する。
■森林荒廃が原因では?・・釜石では、新設の排水ポンプ施設へ繋がる2本のパイプに木材・土石が堆積し機能せずに町中に浸水被害をもたらした。一方東京は巨大な地下神殿の貯水池が機能し、ほとんど浸水被害がでていない。死亡者数も0である。都市防災対策の成功事例ではないだろうか。森林の荒廃も原因だと思う。密集林のため保水できずそのまま河川に流れ込み、流域の市町村を破壊した。谷筋、山際、低地、高層がだめならいったい我々はどこに住めばよいと言うのか。階層構造にして2階以上に電源設備を置き、4階以上に住むなど都市を立体構造にすることを提案したい。
■城山ダムも12日(土) 21:30から緊急放流を始めた。相模川流域の洪水ハザードマップで浸水エリアとされる相模原、平塚、茅ケ崎、厚木、海老名、座間、寒川、愛川などの下流域に一時避難指示がだされた。本流の水位が上がると支流域からの流れがせき止められ、真備町のような氾濫をもらたす。中央道も、八王子JCTと大月の間が19日まで不通となった。
多摩川の下流の「溝の口」に、支流の平瀬川が注ぐ場所がある。多摩川決壊(S49)の碑が建つ狛江の対岸から近い場所であるが、ここは江戸時代からの二ヶ領(にかりょう)用水の取水口があるのだ。その用水は平瀬川をくぐって久地円筒(くじえんとう)分水という分水桶(おけ)からサイフォンのように湧き上がって四方に水を分ける装置もあり散策路にもなっている風光明媚な場所なのであるが、今回はその平瀬川と多摩川に挟まれた場所が氾濫した。治水の難しさが浮き彫りになった。
武蔵小杉のタワーマンションも甚大な被害となった。地下の電機室が浸水し、ライフラインが止まったのだ。浸水・洪水・地震など各ハザードマップから共通して安全な場所を探しそこに集中して住むべきなのかもわからない。長野県と福島県はハザードマップ通りの被災であったという。それを信じて新幹線基地を5mくらい嵩上げをしなくてはならなかったのだ。原発に似て、防災のための投資をしぶる傾向があるのが残念である。
■川の様子を見に行く?
そんな状態のときに、川を見に行ってはだめなのである。たとえば宇都宮に流れる黒川、思川、巴波川(うすまがわ)・・。普段は堤防から下9mも底のほうにちょろちょろ流れている川も、その時はもう足元に来ているのだ。水面は水準器をあてたように平らになっているが、水流は恐ろしいぐらい速い。
自転車で通れると思って踏み出すと転倒しそのまま流されていく。何人もの男性が帰らぬ人となっている。用水溝も同じである。あれだけ見に行くなというのに、見に行くというのはどういう心境なのか。
幼稚園児のようなスモックを着たカミさんもさけぶ。「私も見に行こうかしら!」と。こちらは相模川の河岸から100mというような場所である。川べりは段丘で50mの落差があり、傾斜角が29°の崖である。川には呑み込まれないだろうが、ガードレールの先から身を乗り出してたりして落ちたら大変である。冗談にもほどがある。
■相模原市緑区・・・turbo717が住むここ緑区。相模原市は、南北20km、東西20km、253.9平方kmの都市で、南区、中央区、緑区の3地域。そのうちの緑区は一番の面積があり、区の東側にある橋本地区・大沢地区・城山地区と、山間部の多い西側の津久井地区・相模湖地区・藤野地区に分けられる。そのうちの山間部に被害が集中した。
急峻な斜面は平均20°くらいで、めっぽう雨に弱く、度々の崖崩れを繰り返している。この山間から逃れるとき、一家4人が乗っていた乗車は運悪く土砂崩れに巻き込まれ亡くなっている。
今津久井湖が大変なことになっているという。道志川流域の山の崩落を受けて大量の流木が城山ダムに流れ着き、湖面を埋め尽くしているのだ。9日に道志川のスケッチ(上の絵)をしてからわずか4日で景色は豹変している。自然の力は恐ろしい。
徒然の記その2 オケも中止 20110.10.13(日)
■台風一過の快晴となった日曜日。土曜日に計画運休していた鉄道機関が順次動き出した。個人的には京王線が動いていなかったら欠席と伝えてあった府中のオケは、12日土曜日のうちに早くも、日曜日のオケ練習は中止と伝令が回ってきた。
第九の練習の初日なのに惜しいことをした。運動会シーズンであるが日曜日を延期して体育の日の月曜日にしたところも多いが、その日は逆に雨となり裏目にでたところも多いのではないだろうか。
自然災害に翻弄される日本。これは宿命であろうが、近年は異常すぎるのである。前例にないことばかりが起こる。オケが快晴の日に、前日の台風で休みになるというのは創立40年以来初めてである。
徒然の記その3 新宿の坂 20110.10.15(火)
■学生時代を過ごした新宿は知らないところはないと豪語していたが、こと坂道探訪となると通っていないところが多い。
今回は西武新宿線の新井薬師駅からstartし、神楽坂界隈を通り貫けた後、信濃町界隈を走って四ツ谷駅まで28kmを走ってきた。68坂ほどであるが、残るは赤城坂など筑土八幡町~箪笥町までの15坂ほど。
水準器と分度器による坂道傾斜の測定を、スマホアプリの「水準器」に持ち替え効率化を図った。
凡例:10.3°・・その坂の最大傾斜角、階段は縁石か手すりの角度、↓は走った方向、↑↓はその坂を往復している。無名の坂を含む。
【下落合周辺】
新薬師寺駅→妙正寺川→八の坂(10.3°↑)→七の坂(10.5°↓)→六の坂(4.0°↑)→五の坂(6.3°)→四の坂(階段26.6)→三の坂(階段23.3、9.7°↑)→二の坂(6.6°)→一の坂(5.9、階段26.4°↑)→
六天坂(9.2°↑)→見晴坂(12.0°↓)→霞坂(10.9°↑)→西坂(7.3°↓)→薬王院(ボタンが有名。階段22.3°↑↓)→落合弁天→七曲坂(5.8°↑)→相馬坂(6.2 ↓)→おとめ山公園→新目白通り→明治通り→戸山高校→W大理工学部
【東京女子医大周辺】
椎木坂(5.5°↑↓)→梯子坂(階段18.0 ↑↓)→久左衛門坂(6.9°↑)→不動坂(3.0 ↓)→西向(にしむき)天神社(階段20.0°、26.0°↑↓)→紅皿の碑(13.1°の坂を登り詰めた場所にひっそりと立つ)
の上→山吹坂(1.0°)→余丁町通り→団子坂(1.0°)→東京女子医大→10:50-10:58休憩
【曙橋周辺】
→念仏坂(階段21.5°)→あけぼのばし通り→安養寺坂(5.1°)→台町坂(3.8°)→曙橋→瓶割(かめわり)坂(1.0°)→茗荷坂(6.7°)→安保坂(4.9°)→禿(かむろ)坂(10.2°)→自証院坂(7.8°)→暗闇坂(階段26.8°)→新坂(4.5°)→策(むち)の池(11:50-12:05休憩)→津の守(かみ)坂(5.9°↑↓)→合羽坂(4.0°↑↓)→三栄通り→坂町坂(6.5°↓)→比丘尼坂(びくに 4.8°↑)→都道(4.0)→高力坂(4.0° ↑↓)
【市ヶ谷-神楽坂周辺】
→市ヶ谷八幡宮-男坂(階段48段 35.8°↑↓)→女坂→佐内坂(9.2°↑)→安藤坂(3.2°↓)→中根坂(2.4°↑)→鼠坂(7.0°↑↓)→芥(ごみ)坂(10.5°↓)→長延寺坂(5.4°↑↓)→浄瑠璃坂(5.7°↑↓)
→鰻坂(11.3°↑)→牛込中央通り→詩坂(5.8°↓)→逢坂(おうさか 12.4°↓)→癒嶺(ゆれい)坂(9.3°↑)→新坂(5.6°↑)→地蔵坂(7.6°↓)→善国寺→神楽坂(5.1°↑↓)→三年坂(2°↓)→軽小(かるこ)坂(4.4°↓)
【信濃町-四ツ谷周辺】
→四ツ谷→迎賓館→鮫河橋(さめが はし)坂(4.0°↑↓)→千日坂(14:35-14:45休憩 10.0°↑)→信濃町駅→新助坂(11.0°↓)→名無し(12.4°↓)→出羽坂(5.8°↓)→戒行(かいぎょう)坂(9.7°↑)→
→闇坂(12.4°↑↓)→陽運寺(お岩さん 鯛のくじ)→女夫(めおと)坂(3.5°↑↓)→円通寺坂(2.6〜5.7°↓)→須賀神社男坂(階段28.2°↑)→女坂(階段17.5°↓)→東福院坂(9.1°↑)→観音坂(9.5°↓)→
→鉄板坂(9.5°↑)→朝日橋(総武線、中央線、高速道路)→学習院初等科→四ツ谷駅
合計68坂 29km 標高8m~36m 累積高度・・up353m down371m 、見做し距離=29+353x0.01+371x0.07=35.1km av 3.8km/h、max 9.8km/h 、消費カロリー1834kcal
■紅皿の碑・・太田道灌が和歌に目覚めたきっかけを作った女性の碑。ある日、現在の新宿区6丁目に鷹狩に出かけた道灌が通り雨に遭い農家の娘に傘を所望したという。その少女は無言で山吹の一枝を差し出したのだという。
「頼んだのは傘だ!」と機嫌を損ねる道灌に、家臣の一人が少女は「七重八重 花は咲けども山吹の 実の(蓑)一つだに なきぞ悲しき」という歌で返事をしたのだと教えたのだ。
つまり少女は貧しいわが身を実をつけない山吹にたとえて「御貸しできる蓑さえないのです」と返したのだ。道灌は彼女との邂逅で、歌道に目覚めたという。
■新助坂(11.0°)→名無し(12.4°)・・総武線や中央線から、信濃町駅と四ツ谷駅の間を通るときに眺められる急坂。いつか歩いて見たいと幾十年。やっとこの坂に辿り着き、この急な坂道と、隣にある「名無し」の坂をrunした。坂の途中から電車を眺めて感慨深いものがあった。
■測定方法・・水準器アプリを起動し、そのまま地面に置くだけでよい。手すりなどがあれば水準器(スマホ)をそこにそっと宛がえば角度は出てくる。手すりがない場合は、大変。”悼む人”のように跪(ひざまず)く。、そっと地面にスマホを置いてみる。数字は揺れて上下するが大体の値を読みとる。
傾斜が一定な坂道は少なく、最大傾斜の場所を探して測定をする。一瞬「悼む人」の姿勢がなかなか恥ずかしい。runnerが突然走るのを止めて、角度を計測し、スマホのメモ帳に記入していくのだから、周囲は何をしているのだろう という気持ちにさせてしまう。そのためさりげなく通行人のいない時を見計らって仕事をせねばならない。
■傾斜角・・・Excelで山の傾斜角を求めることもできる、5万分の一やもっと詳細な地図があれば、底辺と高さから傾斜角を求めることができる。底辺をa、高さをhとした場合の傾斜角は「=Atan(h/a)*180/π」 πは関数「=PI()」を使えば3.141593・・・・・を求めてくれるので楽である。ラジアン値を”角度”に変換するために「180/π」を掛ける。
■近所の坂・・上記でも17°以上だと階段になるのが普通なのに、近所に18°の坂がある。車だと転げおちるような急角度である。カーブしている部分に最高角度がくるが、平均10°から始まって立ち上がっている。コンビニに行ったり、郵便を出したり、歯医者に通うときはこの急坂を通らねばならぬ。恐ろしい限りだ。
徒然の記その4 西伊豆-土肥、堂ヶ島の旅 2019.10.16-17(水、木)
■伊東園ホテルズが主催する西伊豆一帯の系列・関連ホテル(伊豆長岡 金城館、大仁(おおひと)ホテル、土肥、松崎)へ都内から客を運ぶサービスがありそれを利用して土肥温泉に遊びに行ってきた。バス賃は往復無料。熱川のホテルおおるりも同様なサービスがあって競り合っているという。
所謂あの「伊東園」である。土肥伊東園に2日を旧サラ文の”キャンディーズ”と名付けた熟年のかしまし女性3人グループと彼女らに誘われた旅好きのボーイズの3人、計6人で遊んできた。男性の1人はメーカーの研究者であったが定年退職し趣味の旅行に人生を切り替え、年の半分は旅であるという。そのさらに半分が海外であるという。100か国を目標に、夫婦で巡っており、直ぐルーマニア・ブルガリアの旅に出発するのだという。その合間を縫っての参加。大変な方もおられたものだ。サラ文でピースボートに乗られる方のお知り合いである。船旅について蘊蓄を聴く機会があった。すなわちクイーンエリザベス号、ダイヤモンドプリンセス号(日本製)などの最高級のものは、ラグジュアリーという階級で、家具や食材などもすべてが上等という。全体の3%しかそういうクラスの船がないのだという。
・ラグジュアリークラス・・クリスタルクルーズ、キュナードクルーズライン(クイーンエリザベス号など)、シルバーシークルーズ、ポナン、オーシャニアクルーズなど100人から1,000人の超高級船旅
・プレミアムクラス・・プリンセスクルーズ、セレブリティクルーズ、ホーランドアメリカラインなど1000~3000人 が乗る落ち着いた雰囲気
・カジュアルクラス・・ロイヤルカリビアンインターナショナル、コスタクルーズ、ノルウェージャンクルーズライン、MSC(Mediterranean Shipping Company)クルーズ、カーニバルクルーズラインなど4,5000人が乗る格安の船旅
飛鳥2、日本丸、ぱしふっくビーナスなど日本の船籍はカジュアルクラス、プレミアムクラスに分類される。
■早朝マラソンでは「恋人岬」への往復16kmをrun。朝4時起床。スマホは戸外では機内モードにしているため館内だけのWiFiを楽しんでいる。メールを確認したりなどして少し出遅れて4時半スタートとなった。真っ暗な外に飛び出した。ホーホーと鹿の鳴く声がする。海岸伝いに、八木沢→駿豆(すんず)学園→富士見園→菅沼→富士見台→恋人岬と次第に真北に富士山が見えてくる絶景の夜道である。南向きながら、国道136を松崎の方向に上っていく。
土肥からは富士山は見えない。北側に山があるからだるが、ここを出て八木沢へと進んでいくとわずかながら富士山が顔を出す。2層の厚い雲に阻まれてその中間部だけの裾野から判断すると真北50kmながら巨大な富士山。南側から望む富士山である。
徒然の記その5 第104回山谷ミニコンサート 2019.10.18(金)
■台東区日本堤にある「神の愛の宣教者教会」の集会所で15人くらいのおじさんを集めて開催された。
チェロとViolaのsolo演奏に続いて合唱タイム。(数字は詩の掲載や映画の公開年。)
「村祭り1912、里の秋1948、ごらんよ空の鳥、学生時代1964、何も言わないで1964、小指の思い出1967、好きになった人1968、ブルーライト・ヨコハマ1968、愛人1985、365歩のマーチ
太字はViolaで2回目の伴奏時に分担した曲である。讃美歌である「ごらんよ空の鳥」はカルテット版なので、最初はフルートのみの伴奏で皆が歌う。2回目は、Fl、Va、Vcの変則カルテット。
今回はリクエストに応じ2回も歌った。反省会は久々のインドカレー店「フルハリ」へ。ナンが焦げ過ぎで手に持てないほど熱い。恐らく今日最初のナンで釜の温度が異常に高かったのではないだろうか。
(編集後記)
その他:turbo717のActivityは下記HPで公開しています。ヨーロッパ6700kmの記録、巡礼データベース、絵日記blog、歩き塾blog、課外授業(音楽活動履歴、インド数学、Excelによるパズル)などへリンクを張っています。
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