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テーマ:悪性リンパ腫(653)
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最近の私は人の病気に対して無関心になっていたらしい。
ガン宣告と言っても、なんとかなるから心配するな程度にしか思っていなかった。 今晩NHK総合で「ひとがた流し」を見た。同じ時間帯ならアド街っく天国が好きな私は、沢口靖子がさらに好きである。ドラマの中で、彼女が乳がんになって乳房を切除した。彼女はキャスターとして再びカメラの前に立ちたいという一心で抗がん剤治療の日々に耐えた。仕事に完全復帰し未来を考え始めていたが、乳がんが再発。そんな日に彼がプロポーズし、彼女は拒否する。帰れと言われた彼が一生懸命なだめ、彼女は「嫌われたくない」と胸をはだける。彼は受入れみんなに祝福されて結婚する。 彼女は仕事も出来ないほど弱り番組を降板する。そして親友が入院してた病院に見舞いに行く。すでにフラフラでしっかり歩けない。「明日ホスピスに入院するの、もう来ないで」。彼女はそのままなくなった。彼との最後の言葉は「3人で川原を歩く夢を見たよ」「どっちだった」と聞いたけど答えないまま亡くなった。 3年前なら、患者はそんな風に考えないよ!とよく思っていた。しかし最近は番組をみると「そうだよな」と共感してしまう。まったく知らなくて「かわいそうだから泣きました」という人々とはまた違う、ストリーに秘められた想いを知れるようになったのかな?と思う。 再発イコール助からないという時代ではない。そんな状況でも元気に楽しんでいるおばさんが、ガンセンターで見る限り多いのではと思える。いずれにしろ残された時間を、精一杯生きる。「ふらふらしながら見舞いに行く」「心配されながらも、自分に任せろ」と無理をする。出来事の細かさに制作者の意図を汲み取れ共感できた。 主役の沢口靖子さんの鼻の下のホクロが気になる。私のホクロより小さいが、私と同じ位置にある。一生食べ物に苦労しないと言われ、40年間その通りだと思っている。その食べるのが好きなはずの彼女が、役作りとはいえ、無理やりやせたプロ根性には頭が下がった。ひさしぶりにドラマをしっかり見た。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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