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南トルコ・アンタルヤの12ヶ月*** 地中海は今日も青し

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2004/10/17
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カテゴリ:カテゴリ未分類

今日もまた、昨日に負けず劣らず気温がどんどん上昇している。
予報では最高気温31℃だが、炎天下を歩いていると、35~6℃くらいには感じられる。
タンクトップで出掛けたが、買い物から帰ってくると、汗びっしょりになっていた。

日曜日の私のお決まりの用事は、1に日曜パザール。2にミグロス(スーパーマーケットの名)である。
最近は子供たちもなかなか付いて来たがらず、同じマンションに住む子供たちとの庭遊びの方がずっと楽しいらしい。
付いて来ても、ほとんど何も買ってもらえないのを知っているから、とも言えるが。

じゃあ今日は、一緒に遊んでいる子供たちにも行き渡るようにと、ポテトチップスの大袋を買いにスナック売り場に行くと、しばらく見ない間にいろいろと新製品が出ていた。
真っ先に私の目に飛び込んできたのは、「アクデニズ・レーゼットレリ(地中海風味)」の文字である。
KRAFT社のCipsoという商品名のポテトチップスで、3種類の地中海風味が発売されていた。

 ポテトチップス「地中海風味」3種

一番左から、緑色パッケージの「庭の植物風味、パセリと黒コショウ」
真ん中は、赤色パッケージの「玉葱、ニンニク、赤唐辛子風味」
右端が、黄色パッケージの「トマト&バジリコ風味、オリーブの香りつき」

珍しいものがあると、買って味見したくなるのは人の常。
結局ひとつずつ買い求めて、順番に袋を開け、おやつ代わりに味見してみた。

で、お味の方は・・・・・・

正直なところ、個性もそれぞれの違いもあまり感じられず、ちっとも美味しく思えなかった。
所詮、スナック程度のものではあるが。

* * * * * * * *

近年トルコのホテル・レストラン業界では、「アクデニズ・ムトゥファーウ(地中海の台所/地中海料理)」という売り文句が大流行になっている気がする。
肉と季節にしか収穫されない野菜、乾物や穀類、乳製品を素材とし、動物性油脂を多く用いるのが伝統的なトルコ料理だとすれば、年間を通じてふんだんに手に入る何種類もの新鮮野菜を中心素材として、ハーブとオリーブオイルを多用するのが「地中海料理」といえるだろうか。
軽くて健康的、なおかつ「オシャレ」。そんな「地中海料理」ブームが、「地中海ダイエット」というキーワードとともに、ようやくトルコでも広まりつつある証拠なのだろうか?

あまり外食しない私だが、TOMER時代の友達のご主人が経営する、断崖の上に設けられた眺望抜群のレストランで食事をしたことがある。地中海を想起させる店名に相応しく、そのレストランのメニューのほとんどは「地中海料理」だと聞いていたが、何のことはない、普通のレストランとそう代わり映えのしないメニュー構成だった。
まあ、ソーク・メゼ(冷たい前菜)の盛り合わせの中に、茄子とトマトを組み合わせた一品があることで、それらしさを醸し出してはいたが、何種類かの魚料理をもって「地中海料理」と言い切ることはできなかろう、と思った。

私はときどき、この「地中海料理」の定義で頭を悩ます。
素材の鮮度と持ち味を生かすこと。そのために、素材はあまりいじらない。調理時間も概して短め。
ハーブ、香辛料は効かせるが、素材の風味を引き立てるためであって、消すほどであってはならない。
このような「活きの良さ」が、地中海料理を美味しく感じさせる重要ポイントだと私は思っているし、素材の栄養価をあまり壊さないよう、失わないように調理するからこそ、健康的な調理法として認められているのだと思っている。
しかし、ことトルコの「地中海風」を見ていると、大抵は素材の種類のみに目が向けられているような気がする。
玉葱、にんにく、唐辛子、トマト、茄子、ピーマン、オリーヴ、そして、何種類ものハーブ類。あるいは、柑橘類。
これらが組み合わされていれば、無条件に「地中海風」になるというわけだろうか?

伝統的なトルコ料理の調理法をじっくり見ていると、私の考える「地中海料理」とは、かなり程遠いところに位置しているように思う。
―素材の形をしばしばまったく消し去るまで、柔らかく煮込むか、潰してしまう。
―鮮度の悪さ、臭いを隠し、毒消しの意味も兼ねて、香辛料を多用する。
―時間をかけるほど、より美味しくなる調理法。
伝統的トルコ料理を最も美味しいと感じる舌に、「地中海料理」がなにものかを理解することは難しいのではないか。
そう思えるのだが。





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最終更新日  2004/10/18 04:23:51 PM


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